ワールドクラスとは?
ディアジオ社が主催する世界No.1バーテンダーを決める大会、「ワールドクラス」をご存知でしょうか? バーやバー文化を向上させることを目的とし、それを担うバーテンダーの技術や創造力、おもてなし力などを競う大会です。2013年はなんと52カ国から15,000人ものバーテンダーが参加したそう!2014年も激戦が予想されますが、グローバルファイナルに先立ち、日本代表を決めるジャパンファイナルが開催されたので、まずはその様子と結果をお伝えします!
激戦が繰り広げられた「ワールドクラス2014 ジャパンファイナル」
6月1日と2日にビルボードライブ東京で行われたジャパンファイナルには、予選を突破した10名が参加。非常に難易度の高い4つの競技に挑戦しました。【競技内容】
●Signature Cocktail Challenge
シグネチャーカクテルを3杯作り、プレゼンテーション
●Classic Challenge
クラシックカクテルをツイスト、対照的な2種類を3杯ずつ作り、プレゼンテーション
●Omotenashi Cocktail Challenge
ある人物のイメージに合うカクテルを3杯作り、プレゼンテーション
●Speed Cocktail Challenge
課題のカクテル6種を8分以内で作る
忙しい仕事の合間を縫って、猛特訓を重ねたファイナリストたち……。限られた時間の中で、まるで魔法のように様々なカクテルを作っていきますが、もちろん練習通りにできるとは限りません。観戦席にもファイナリストたちの緊張感がビシビシ伝わってきます。グローバルファイナルに行けるのは1名のみ。果たしてその出場権は誰の手に……!?
「ワールドクラス2014 ジャパンファイナル」の結果は?
左から3位の槇永優さん(Bar Leigh Islay/大阪府)、総合優勝の倉上香里さん(BAR HIGH FIVE/東京都)、2位の茂内真利子さん(The Bar Rose Garden/青森県)
審査は、ワールドクラス2013で日本代表を務めた宮崎剛志さん(“ざき”の字は、正しくは右上が“立”)やグローバルアンバサダー ハウス オブ タンカレーのAngus Winchesterさんなど6名の審査員によって行われました。「昨年よりもさらにレベルアップしている」とAngus Winchesterさんがコメントしていましたが、非常にハイレベルな戦いであったことは間違いありません。
そんな激戦を制して総合優勝を果たしたのは……BAR HIGH FIVE(東京都)の倉上香里さんでした!!
倉上さんは、「Signature Cocktail Challenge」と「Omotenashi Cocktail Challenge」でも部門優勝を獲得。素晴らしい結果を残して一安心しているのかと思いきや、受賞挨拶では「早くマスターに報告したい。私の代わりに店の掃除などをしているマスターに申し訳ないので、すぐに帰って店に立ちたい」とコメント。倉上さんの仕事に対する真摯な思いが伝わってくる気がしました。
グローバルファイナルは、7月にスコッチウイスキー誕生の地・スコットランドとカクテルの発祥地ロンドンで5日間にわたって行われる予定です。倉上さんは、世界中から集まった精鋭バーテンダーと共に、さらに過酷な競技に挑戦することになりますが(参照:「最高のバーテンダーを決めるワールドクラス 2014」)、ジャパンファイナルと同様に、おもてなしの心あふれるバーテンダーとしてきっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることでしょう。健闘を祈ります!
【関連リンク】
ワールドクラス日本大会