株主優待新設銘柄に注目
株主優待を今まで行ってなかった企業が、株主優待を始める場合は要注目です。優待を始めることにより、個人投資家に企業の存在を気づいてもらうことが出来、認知度が上昇するからです。個人投資家の株主優待狙いの買いが、株価上昇の一因となるかも知れません。今回は、直近の2014年5月14日に株主優待の新設を発表したサンセイランディック<3277>(東証2部) を福の神オススメ6月株主優待銘柄としてご紹介いたします。サンセイランディック<3277>
■株式データ 2014年5月20日終値基準株価 589円
売買単位 100株
予想PER(連)7.8倍
PBR(連) 1.05倍
予想配当利回り 1.01%
予想配当 6円
時価総額 約41億円
■株主優待
権利確定日:6月
優待がもらえる株数:100株以上
優待内容:
100株以上 「株式会社パン・アキモト」(栃木県・那須塩原市)の「パンの缶詰」オリジナル3缶セット
■株価の推移
昨年2013年6月27日安値340円をつけたあと、反発相場に入り今年1月22日高値740円を付けています。その後は反落し保ち合いとなっています。5月14日に平成26年12月期第一四半期の決算と株主優待の新設を発表してから、急騰しています。
■注目ポイント
借地権など権利関係が複雑な不動産を買い取り、権利調整して販売する専門企業です。
同社が取り扱う底地とは、土地を使う権利と持つ権利が分かれている状態の土地です。土地所有者が土地を貸し、借りた借地権者が、建物を建てて使っています。この場合、物件としての価値が、本来の価値より低くなってしまいます。また、1つの土地に対して、数多くの借地権者がいる場合が多く、長い月日の中で人間関係のわだかまりなどで当事者同士では問題解決が困難な場合も多いようです。同社がその底地を買い取り、権利調整を行って、その土地の持つ本来の価値で売却して収益を上げるのです。権利調整では、借地権者に土地を売却することも多く、逆に借地権者の借地権を購入して、通常の土地にして販売することもあります。
大規模な地上げをイメージしてしまいますが、実は同社の平均的な底地の買い取り価格は5000万円程度、小規模な案件を数多く、全国で取り扱っています。買い取りから資金回収までも数ヶ月から長くても1年程度と、資金効率も良いようです。
同社の強みは、同社以外に住宅系の底地を扱う上場企業はなく、蓄積されたノウハウで相手に合わせた高い権利調整力を有していることです。
平成27年から予定されている相続税の基礎控除の引き下げもあり、今後、益々土地所有者の売却ニーズは高まりそうです。そのニーズに全国規模で対応できるのは、同社だけであり、今後の成長が期待出来そうです。
今年2014年1月にJASDAQ市場から、東証2部に市場替えを行っています。将来的には、東証1部へのステップアップも期待出来そうです。
今年2014年5月14日に、株主優待の新設を発表しています。
*本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
*正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。