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12年ぶりの新型原付 DUNK試乗レポート(2ページ目)

2002年発売のTODAY以来、12年ぶりの新型原付DUNK(ダンク)。eSPエンジンを搭載したホンダ渾身の1台。都内を試乗してレビューをお送りします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

まずは素直に優れた動力性能を褒め称えたい

DUNKリアビュー

DUNKリアビュー

私は大学時代にホンダのDioという原付を所有していました。日本でも環境基準が高くなってきたことで、原付のエンジンは2ストロークエンジンから4ストロークエンジンに変更されていきました。詳しい説明は省きますが、2ストロークエンジンは出力は高いものの、4ストロークエンジンと比べて、燃費性能が低く、環境性能に劣っています。

しかし、2ストロークエンジンの出力は4ストロークエンジンに比べると優れており、初めて4ストロークエンジンの原付に試乗した際には、「このエンジンは壊れているのか?」と感じるほど、パワーの差を感じました。

DUNKは走り出しこそゆっくりと加速するものの、時速30kmぐらいからパワーが出てきて、私が当時所有していた2ストロークエンジンのDioと遜色の無い加速を見せてくれます。「走り出しはゆっくりと加速する」とお伝えしましたが、原付の走り出しはこれぐらいの方がよいでしょう。あまり走り出しから急激に加速すると、アクセルコントロールを誤った際にウイリーしてしまうなど弊害があります。普通自動車免許で運転できる原付ですから、誰もが安全に運転できるように出だしの出力はあえて抑えている。そんなメーカーの良心を感じます。

日本国内での規制では、原付は公道を時速30kmで走行しなければなりませんから、時速30キロからの加速が良くても仕方がないと思われるかもしれませんが、昨今の道路事情ですと、道路の左端を走っていても、車の路上駐車などで、一時的に車線変更をしなければならないケースが多々あります。しかし、DUNKは時速30kmからも元気良く加速する為、苦労せず車線変更を行うことが可能です。

走り以外の機能性も優れておりポイントが高い

シガーソケット搭載

シガーソケット搭載

DUNKは「プレミアムスニーカー」を開発コンセプトに生まれました。プレミアムというだけあり装備も充実しています。まずバイクに乗るときのバックですが、トートバッグなどで出かける日はレッグスペース中央に配されたリング状の大型フックに引っ掛けることが出来ます。斜め掛けのバックやメッセンジャーバックで出かける日は、そのまま背負ってまたがりますが、シートが長めに出来ており、若干後ろの方が高くなっているため、調度背負ったバックがシートに乗り、重さを感じることがありません。

メーターには時計の機能が付いている為、時間を確認しながら通勤・通学することが出来ます。(意外と50ccクラスだとメーターに時計が付いていない車種も多いんです。)

また、ハンドル左下のグローブボックスには、アクセサリーソケットが内蔵されており、スマホの充電を可能にしています。逆側のインナーラックには500mlのペットボトルが納まるようになっています。

優れたエンジンと様々な快適装備を備えたDUNKの販売価格は20万8950円。同社の安価で人気なTODAYは13万4400円。50ccの原付としてはこの価格差は大きなものですが、長く乗るのであればDUNKを選んでも後悔は絶対にないでしょう。
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