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3Dプリンターで副業の幅が広がる!

自作のフィギュアで副業も

自作のフィギュアで副業も

近ごろ、3Dプリンターで殺傷能力のある拳銃を作った人が逮捕された、というニュースが流れました。その報道を受け、世間では3Dプリンターの弊害とか、3Dデータダウンロードへの規制が必要だとか、ネガティブな議論が活発になりました。しかし私には、ビジネス環境が激変し、個人の競争力がさらに強化されるだろうというワクワク感で楽しくなってしまいました。

ちなみに3Dプリンターとは、紙に印刷するような2次元ではなく、立体造形物を作ることができる装置です。プリンターのトナーにあたる原料は、通常は樹脂が使われます。3Dプリンターを稼働させるには、3DCADなどによる3Dデジタルデータが必要です。

ウィキペディアによると、現在、たとえば製造分野では製品や部品などのデザインや機能を検討する試作やモックアップとして使われています。

建築分野ではコンペやプレゼン、展示用の建築模型として、医療分野ではコンピュータ断層撮影や核磁気共鳴画像法などのデータを元にした手術前検討用モデルとして使われています。教育分野でも、モノづくり教育のツールとして使われているようです。

気になる値段ですが、3Dプリンターの価格は安価なもので6万円台、プロユースでも50万円未満にまで下がっています。3Dデータを作るための3Dスキャナーも5万円くらいですから、個人でも手に届くようになったと言えるでしょう。実際、家電量販店のヤマダ電器でも、エントリーモデルの3Dプリンターが16万円で購入できるそうです。原料の樹脂カートリッジも数千円ですし、本体価格ももっと下がれば、携帯電話のように一人1台となる日が来るかもしれません。

これで何が起こるかというと、ベストセラー「メイカーズ」(クリス・アンダーソン著 NHK出版)で紹介されたように、個人がものづくりに参入できるということです。
大メーカーによる少品種大量生産でもなく、ファブレス企業による多品種少量生産でもなく、一人工房による1品生産の社会が現実のものとなります。

スマートフォンケースも自分で作れる、家の寸法や内装にマッチした収納棚を作ることもできる。ダイソーやキャンドゥに行く必要がなくなるかもしれない。

自分の作った料理の「フィギュア」を海外ネットサイトに出品

もっとすごい可能性は、その結果、個人が日曜大工レベルで作ったものが、巨大なビジネスになる可能性を秘めているという点です。作ったものを副業でネットオークションなどで販売することもできますよね。海外の旅行者に人気の食品サンプルなども、自分で作った料理をスキャンして造形し、色を塗ってイーベイに出品することにより儲ける人がでてくるかもしれません。

オリジナル3Dデータの販売はもちろん、以前ご紹介したハンドメイド商品の販売サイトのように、3Dプリンターで作った雑貨や文房具を販売できるウェブサイトも登場するでしょう。

3Dプリンターで作ったものは、誰にも真似できない、完全なオンリーワンです。

個人で作った家具や雑貨がブレイクする。
個人で作ったフィギュアや文房具がブレイクする。
まさに一人メイカーズの時代。


さらに、3Dレーザーカッターも視野に入ってきます。レーザーカッターはレーザー光によって、アクリルや木材、紙、皮革、金属などに彫刻、切断(カット)、マーキング加工をする工作機器です。まだ100万円前後と高額ですが、これもいずれは価格が低下し、個人でも手が届くようになるでしょう。すると、たとえば洋服を自分でデザインしてカットし、あとは縫製するだけなど、3Dプリンター以上に自由度が広がります。

そうなると、製造業も大きく変わります。大手メーカーではとても作れないニッチな製品、職人しかできなかったカスタマイズ製品、有名デザイナーの独壇場だったデザインリッチな高級製品が、従業員数名という超零細工房から繰り出されるようになるかもしれません。

確かに他人の造形物のコピーデータの違法ダウンロードなど、音楽・映像の著作権と同じような問題は起こるでしょう。しかし個人のビジネスのあり方を変える可能性があります。

これはワクワクします。というわけで私も早速、3Dプリンティングのガイドブックを購入しました。
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