信用金庫業界は第3位の規模
超低金利が続いていることから、預金・貯金では好金利を期待するのは難しくなっています。もうすぐインターネット専業銀行の夏のキャンペーン始まりますが、過度の期待はできそうにありません。ただ、物価が上昇していることから、安全確実に運用したいお金で少しでも収益をアップさせたいものです。そこで、普段と異なる金融機関にも目を向けられてはいかがでしょうか。信用金庫、信用組合、JA（農協）あたりが候補になります。中でも、信用金庫は全国さまざまな地域にあることから、他の金融機関よりもお近くで見かけることが多いはずです。
簡単に信用金庫業界について説明しますと2013年9月末現在で全国に270の信用金庫があります。預金量は127兆円、貸出金は63兆円と都市銀行、地方銀行に次ぐ業界規模となっています。業界第3位の規模であることから、全国津々浦々でよく見かける金融機関というわけです。
全ての金融機関を網羅することはできませんが、何らかの優遇商品を取り扱っている主な信用金庫をチェックしてみましょう。
東日本の信用金庫
北から順番に見ていきましょう。福島県の須賀川信用金庫では、創立100周年記念定期預金「すしん未来2」を9月30日まで取り扱っています。個人、個人の場合、預入金額は1人10万円以上1000万円まで。預入期間は1年です。気になる金利は、新規の預入時の店頭表示金利×須賀川信用金庫の会員は5倍（会員以外は3倍）です。
個人の場合は、ダブルチャンスとして懸賞品が当たるチャンスが付与されます。特賞はVJAギフトカード3万円×16本、ハッピーＡ賞、全国名産品（1万円）16本、同Ｂ賞、地元名産品（5000円）80本、同Ｃ賞、食料品詰合せ（2000円）400本、100周年賞、食料品詰合せ（3000円）200本となっています。
新潟県の加茂信用金庫では、創立60周年特別定期積金「6倍返し！」を5月30日まで扱っています。定期積金とは信用金庫などが取り扱う積立貯金です。今回の預入金額は毎月2万円以上の積立で、積立期間が3年（36回）で0.15％、同5年（60回）で0.18％となっています。積立商品ではかなりの好金利といえるでしょう。
東京都の東京シティ信用金庫では、懸賞金付き定期預金を9月30日まで取り扱っています。1口＝10万円につき1本の懸賞抽選権（抽選番号）が付きます。1ユニット＝10億円当たりの懸賞の内容は、1等＝10万円が1本、2等＝1万円が2本、3等＝3000円が20本、4等＝1000円が200本のほか、特別賞＝ホテルペア宿泊券が1本で、募集総額は300億円（30ユニット）となっています。
同じく東京都の城南信用金庫でも、懸賞金付き定期預金を9月30日まで取り扱っています。1口＝10万円につき1本の懸賞抽選権（抽選番号）が付きます。募集総額1兆円で総当選本数は26万4100本の大型商品です。懸賞金は、ドリーム大賞＝100万円が10本（＝10万円×10本）。このドリーム大賞は、抽選で決まった1つの当選番号から昇順に10本連続した番号全て賞金10万円の当選となるもので、10本連続して当選した場合、1本10万円×10本で最高100万円となります。
ドリーム大賞以下では、1等＝10万円が1000本、2等＝3万円が1000本、3等＝1万円が1万本、4等＝1000円が20万本のほか、東北応援グルメギフト＝3万本、残念賞＝新潟産コシヒカリ（5キロ）＝2万本があります。さらに今回は、トラベル賞＝ＪＴＢ旅行券（5万円相当）＝1000本、東京宝塚劇場観劇賞（月組公演）ペア＝1000本があります。
西日本の信用金庫
愛知県の西尾信用金庫では、公的年金の受取りの人に「にししん年金優遇定期預金（おもいやり）」を平成27年3月31日まで取り扱っています。1口＝10万円以上で、1人当たり350万円まで預け入れが可能です。預入期間は1年で、スーパー定期の店頭表示金利に0.3％がプラスされます。同じく愛知の豊田信用金庫は、新マル優制度の資格を持っている方向けの定期預金「スーパーお達者くん」を平成27年3月31日まで取り扱っています。1人10万円以上350万円まで、適用金利はスーパー定期1年物の金利に0.375％がプラスされます。
滋賀県の滋賀中央信用金庫では、合併10周年記念懸賞金付き定期預金「おもてなしＷ」を平成27年3月31日まで取り扱っています。預入金額は20万円以上500万円以下。預入金額20万円につき1本の懸賞金抽選権（抽選番号）が付きます。預入期間は3年で、特別金利として0.2％が適用され、かつ懸賞金は1等＝10万円が50本、2等＝3万円が500本、3等＝1万円＝2500本となっています。取扱い総額は500億円です。
福井県では、県内の5つの信用金庫の統一商品として懸賞金付定期積金「ジュラチック」を9月30日まで取り扱っています。毎月の積立金は1万円以上1万円単位で、積立期間は5年（60回）です。懸賞金は特別賞＝10万円が12本、1等賞＝5万円が24本、2等賞＝2万円が120本、3等賞＝5000円が240本となっています。1ユニット1000万円、募集総額1億2000万円ですから、当選確率は比較的高めと言えるでしょう。
皆さんのお近くにも優遇商品が眠っているかもしれませんので、普段とは異なる金融機関をのぞいてみてはいかがでしょうか。一定期間の後、再び優遇商品を見つけにいくことにしましょう。
