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都心に住むのをあきらめない 無印良品の「縦の家」(2ページ目)

無印良品の家が5年ぶりに発表した「縦の家」を見に行きました。こだわって建築家に依頼したような、都心を満喫するためのカッコいい住まい。インテリア目線でご紹介しましょう。

鈴木 理恵子

執筆者:鈴木 理恵子

インテリアコーディネートガイド

階段を有効に使う

こうやって1階が明るいスペースとして存在する仕掛けは階段にあり!複数階となる住宅では階段は必須で、畳でいうと1.5~2畳分/フロアは階段に割きます。ただでさえ、敷地面積が狭い一戸建てでは、どうやって配置をしようか悩みどころですが。。。
無印良品の家

空間の中央にドーンとある階段。これが光の通り道に。(画像:MUJI HOUSE)

無印良品の家

狭い敷地での階段はやっかいものの存在。その階段があるからこそ家は快適に。

であれば、階段は光の通り道且つ居住スペース感覚で使う提案をしているのが「縦の家」。光や風が抜けるように蹴込をなくしたスケルトン階段を採用し、空間の中央にどーんと配置しました。壁の厚みを利用した本棚を作り、段板に腰を下ろし、読書やおしゃべりスペースとしてもよさそうです。

スキップフロアで
つなげる・仕切る・広げる

無印良品の家

スキップフロアを断面でみるとこんな感じ。左右で床の高さを変えることができる。模型が用意されていて、どんな風に空間を繋げるかもシュミレーションできる。(画像:MUJI HOUSE)

太い柱や梁による構造体によって間仕切りの壁を作らずに、広々とした空間を作っています。「縦の家」を豊かに見せているのは、この広いスペースに、スキップフロアを取り入れていること。スペースに段差をつけることで、部屋同士のつながりを保ちつつ、スペース毎のまとまりができ、それぞれの空間で落ち着けるのです。

また、高さ感も大事なポイント。広がりの欲しいリビングは天井高さを確保し、反対に寝室などでは天井高さを押さえて落ち着き感を演出。そうすることで、建物全体で規定されている高さを効率よく使うこともできますね。

上も下も快適に

無印良品の家

上:1階も3階も温度はほぼ同じ。下: 窓が一番外気温に左右される場所。断熱性の高いハニカムスクリーンを設置。

複層階の住宅では、日が当たる上の階は暑く、日当たりの悪い下の階が寒いのはいわば常識。ガイドも3階建てに住んでいるので、冬場の1階は極寒で、夏の3階は灼熱地獄となることは体験済みです。

オープンの空間を提案する「縦の家」は、高い断熱性能が特徴。外断熱に加えて、高断熱性能の木質繊維断熱材を充填材として採用して、外気温に左右されることなく室内の温度を保てるそう。屋内での温度差も解消され、見学日当日は、3階も1階もだいたい21,2度を温度計は示していました。

 
最後にすっきりとまとまった無印良品の家らしいインテリア空間をご覧ください。
SIMPLE IS BESTな縦の家>>
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