雑貨/生活雑貨・デザイン雑貨

コレド室町の新ショップレポート

東京・日本橋に新しくオープンした「コレド室町2」「コレド室町3」。インテリア、ライフスタイルをテーマとした気になるショップをご紹介します。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

コレド室町3のエントランス。暖簾が粋です。

コレド室町3のエントランス。暖簾が粋です。

 
東京・日本橋に複合商業施設・コレド室町2、コレド室町3が3月20日(木)にオープンしました。日本橋という場所柄もあってか、ワンランク上の大人っぽく落ち着いた雰囲気のショップや飲食店が多く展開されています。本物志向のインテリアや、こだわりある食材を使ったレストランやバーなど、気になる店が多々ありましたが、こちらでは、コレド室町3に新しくできた、暮らし回りのインテリアグッズを扱う店をいくつかご紹介します。

大日本市 by中川政七商店

高橋理子さんデザインのファッションアイテム

高橋理子さんデザインのファッションアイテム


奈良の老舗麻布メーカー・中川政七商店が展開するブランドショップ。コレド室町3の2階、エスカレーターを上がってすぐ真ん前がお店です。日本各地のその土地らしい、丁寧なものづくりによる工芸品を、中川政七商店ならではのエッセンスでプロデュースした「大日本市」。

エントランスに並んでいるのは、「ヒロコレッジ」ブランドとしても人気の高いアーティスト・高橋理子さんがテキスタイルデザインしたという、春らしい明るい色合いのバッグたち。よく見ると不思議な模様ですが、実は奈良・正倉院の宝物がモチーフになっているそう。日本古来の伝統的なものを、はっとするようなユニークでモダンな雰囲気に仕上げています。

ここだけの限定品、漆の湯呑み。

ここだけの限定品、漆の湯呑み。


そして、ここでしか手に入らない限定品は、漆の湯呑みと木のコースターのセット。コーヒーやお酒を飲むのに使ったり、そば猪口にしたり、ちょっとしたおかずを盛る小鉢のようにも使えます。表面は溜塗りで、中の色は珍しいピンク。といっても落ち着いた色合いなのでコーディネートしやすく、他のテーブルウエアのじゃまをしません。手に収まりやすいコロンとしたフォルムも魅力です。こちらは本当に数が少ないそうなので、気になる方はお早めにチェックを。

ふきんは種類も豊富。

ふきんは種類も豊富。


東京らしいお土産には、中川政七商店の看板商品でもある「ふきん」。吸水性と速乾性に優れた、綿の蚊帳生地を使っており、汚れ落ちもよく、使うほどに柔らかな肌触りになります。真ん中の棚にあるのは「東京ふきん」で、東京のモニュメントなどが図案化された模様になっています。また、上の棚の富士山柄は海外へのお土産にも良さそうです。

http://www.yu-nakagawa.co.jp/top/


SUSgallery(サスギャラリー)

職人技術が光るドラマチックなエントランス。

職人技術が光るドラマチックなエントランス。


新潟・燕三条のすばらしい金属加工技術を世界へ幅広く紹介するテーブルウエアブランド、SUS Gallery。その精巧な技術力とうっとりするようなデザインは、海外の見本市でも毎度高い評価を得ています。東京・外苑前に本店がありますが、こういった商業施設への出店は初の試み。訪ねて驚いたのが、まずこのエントランスのステンレス箔の見事さ!京都の熟練箔職人さんによるものだそうで、この壁を見るだけでも価値があります。手仕事の美しさに改めてため息が出ます。

チタンのテーブルウエアがずらり。

チタンのテーブルウエアがずらり。


こちらではチタンテーブルウエアが全ラインナップ揃っています。写真のカップ類は見た目の麗しさだけでなく、特殊な加工技術により真空の二重構造になっており、保温性、保冷性に優れています。例えば氷を入れればいつまでも溶けることなく冷たいままに飲み物を楽しめ、さらに外側は結露しないという優秀さ。飲み口も薄く滑らかで、とても口当たりよく飲み物を頂くことができます。

洗練された色使いに見とれます。

洗練された色使いに見とれます。


この色の美しさたるや!はっと息を飲むような可憐な佇まい。眺めているだけでテンション上がります。緻密で繊細な加工技術により、深い湖や森、火山などを連想させる、幻想的な色を表現。これで飲むお酒はどんなにか美味しいことでしょう。表面には自然な柔らかい凹凸があり、つるんとした画一的な金属にはない、手に馴染む穏やかで心地よい質感があります。

無垢の木の壁と棚との対比も面白い。

無垢の木の壁と棚との対比も面白い。


店内は木のナチュラルな風合いを生かした壁と棚で構成されており、森の中にいるような心地よい空間でした。この店のお隣には漆器の名門、山田平安堂があり、漆と金属の対比を感じてみるのも楽しいかもしれません。

http://susgallery.jp


CLASKA Gallery & Shop “DO” / DO TABELKA

カフェができました。

カフェができました。


現代の日本の暮らしに映えるアイテムを独自の視点でセレクトしたライフスタイルショップ。手仕事の伝統工芸品からデザイナーのプロダクトまで、洋の東西問わず、幅広いアイテムが集まっています。直営8店舗目となるこちらは、都内最大の大きさ。特に今回の注目はゆったりとスペースを取ったカフェコーナー。日本橋といえば桜の名所でもありますが、窓際の席では、ちょうど目線の高さに桜並木があり、これからのシーズン楽しめそうです。メニューは体に優しい一汁三菜の定食や、日本の素材を生かしたお菓子などがありました。

広々としたカフェスペース。窓際は桜の季節の特等席。

広々としたカフェスペース。窓際は桜の季節の特等席。


キッチン用品はかなり種類があります。

キッチン用品はかなり種類があります。


カフェが併設されていることもあり、ショップはキッチン用品を中心に展開されています。シンプルで使いやすい、自然素材のお鍋やツール、テーブルウエアなどが揃っています。オープニングでは、彦坂木版工房「パンとやさい」展、を開催。パンや野菜が描かれた、おいしそうなキッチンリネンやノート、トートバッグなどが販売されていました(4月20日まで開催)。

フィリップワイズベッカーさんのオリジナルグッズやさくらの箸置き。

フィリップ・ワイズベッカーさんのオリジナルグッズやさくらの箸置き。


コレド室町オリジナルの商品は、クラスカではおなじみのアーティスト、パリやバスセロナで活躍するフィリップ・ワイズベッカーさんが描いた“日本橋”グッズ。手拭いやクリアファイルなどがあります。また、桜並木にちなんで、花びらをかたどった竹製のさくらの箸置きもここだけの商品です。

http://do.claska.com


LIVETART

ディスプレイもインテリアの参考になります。

李朝棚を使った美しいディスプレイ。インテリアの参考にも。


日本をはじめ、世界各国から集められたクラフト感溢れる手仕事のアイテムを集めたショップ。ファッションからインテリア、アクセサリー、雑貨など幅広く揃っています。李朝の棚にデンマークの器、など枠にとらわれない独自のコーディネートにもセンスが光ります。ソファに無造作に置かれたクッション、テーブルの上の食器など、気になるディスプレイが多いので要チェックです。

十場天神さんの作品展を開催中。

陶芸家・十場天神さんの作品展を開催中。


オープニングでは、兵庫・六甲で作陶されている陶芸家・十場天神さんの作品展が行われています(3月30日まで)。スリップと呼ばれる泥漿状(水と粘土を混ぜ、やや液状になったもの)の化粧土を使って装飾するスリップウェアや、耐熱の器などを得意とする作家さんです。料理が美味しそうに見える飴釉のもの、白を基調とした珍しい柄など、使ってみたいと思わせる器がたくさん並んでいます。

お茶が楽しめるスペース。寛げそうです。

お茶が楽しめるスペース。寛げそうです。


店の一角にあるカフェスペースも見逃せません。テーブル席の他に、靴を脱いで上がれる、畳敷きの小部屋のようなスペースがあります。落ち着いた和みのあるインテリアで、買い物の合間のちょこっと一休みに重宝しそうです。オリジナルブレンドの体に優しいお茶やお菓子を、ここのために作ってもらったという繊細な模様の入った可愛いベトナムの器で頂けます。お茶の種類も多く、リラックスや美容をテーマにしたものが多いので、安心してほっと寛げるのが嬉しい。お茶請けのドライフルーツも美味しいものを厳選しています。ちょっと奥まったところにあるので、なかなか穴場的スペースかもしれません。

http://www.gallardagalante.com/livetart/


gungendo

おうちのようなインテリア。内装も凝ってます。

おうちのようなインテリア。内装も凝ってます。


島根県の世界遺産の街・石見銀山に本店を構える群言堂。地域にしっかりと根ざし、日々を楽しみながら暮らすために、様々な提案を行っています。群言堂としてこういった商業施設に出店するのは初の試みで、ビルの中の店舗とは思えないほど、店内に趣向を凝らし、壁の様子がそれぞれ違っていたり、小さな秘密部屋があったり、まるで手づくりの一軒家のようなユニークな佇まいです。

陶器が色々。一番下の段は島根の袖師窯。

陶器が色々。一番下の段は島根の袖師窯。


石見焼の壷。しっかりと焼き締まっているため、保存壷として優秀です。

石見焼の壷。しっかりと焼き締まっているため、保存壷として優秀です。


食器やキッチン用品も豊富です。素朴でシンプルな、日常使いに使い勝手の良さそうなアイテムが集まっています。陶器は地元、島根県のものも扱いがあり、例えば写真の棚の一番下に置いてある、白地に青や茶色の線が入ったものは松江の民藝の窯元・袖師窯です。また、味噌を入れるとカビが生えにくいといわれる、耐水性、耐塩性に優れた石見焼の壷などもあります。

実験的試みを展開する「Gungendo Laboratory」。

実験的試みを展開する「Gungendo Laboratory」。


ここで新たに展開するブランド「Gungendo Laboratory」は名前の通り、ちょっと実験的なブランドだそうで、若手の作家やデザイナー等とコラボレーションして、お互いにアイディアを出し合い、模索を続けながら、よりよい商品を生み出していくという試みです。丁寧なつくりのアパレル、革小物、雑貨など、使ってみたいと思わせるものが多々ありました。

シャツの模様に”ふん”!

シャツの模様に”ふん”!


その中でもユニークだったこちらのシャツ。ナチュラルな風合いの優しい線でイラストが描かれていますが、動物、植物、そして黒い小さな点々は、なんと、“ふん”。食物連鎖をテーマにしたイラストだそうで、図案的に描かれているので一瞬気付かないのですが、よく見るとあれれ?とユーモラスなイラストに思わずにっこりしてしまいます。

カラフルでかわいい、刺し子のブローチ。

カラフルでかわいい、刺し子のブローチ。


こちらもあまりにも可愛かったので、オマケでご紹介。とても手の込んだ、手づくりの刺し子のブローチです。お菓子のようなカラフルな色使いで見ていて楽しくなります。

http://www.gungendo.co.jp


インテリア、ライフスタイル系では他に、everyday by collexIDEE SHOPアーバンリサーチドアーズ無印良品、そして今治のタオル専門店「伊織」や、エプロンを中心としたキッチン用品が集まる「Simply」など他にはないユニークなショップがあります。アパレルやコスメなど幅広い商品展開だったり、お茶ができるスペースがあったり、イベントや企画展なども各ショップで色々と計画されているようですので、今後も楽しみです。3階の「コレド室町+」と名付けられたイベントスペースでは「松野屋」による「暮らしの道具」の展示が行われています(4月20日まで)。また日本橋界隈では、4月6日(日)まで桜フェスティバルが開催されています。各種建物が優しいピンク色の桜模様にライトアップされており、桜にちなんだイベントも多々開催されているので、ぜひあわせてご覧ください。

コレド室町3
東京都中央区日本橋室町1-5-5
10:00~21:00(カフェの営業時間は各店舗へお問い合わせを)

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