5月の株主優待権利確定銘柄
まいど、相場の福の神こと藤本です。5月権利確定の株主優待銘柄は、27銘柄しかありません。1年で最も多い3月の635銘柄から比較すると、非常に少ない銘柄数です。この少数の銘柄に株主優待狙いの買いが集中する可能性があります。この27銘柄から、相場の福の神オススメの株主優待銘柄をご紹介いたします。今回は、ヤング向けレディスカジュアル・服飾雑貨製造小売りのハニーズ<2792> (東証1部) です。
ハニーズ<2792>
福島県いわき市に本社があり、ヤング向けレディスカジュアル・服飾雑貨製造小売りがメインビジネスです。■株式データ 2014年3月18日終値基準
株価 952円
売買単位 10株(2014年4月1日から100株に変更予定)
予想PER(連)32.0倍
PBR(連) 0.88倍
予想配当利回り 2.10%
時価総額 約266億円
■株主優待
権利確定日:5月末
優待がもらえる株数:10株以上
優待内容:同社店舗で利用できる「株主優待券」
10株以上 1000円
50株以上 2000円
100株以上 3000円
1000株以上 6000円
*2014年4月1日から、単元株式数が100株に変更になりますが、会社からは、株主優待については、2013年7月26日に下記のように発表されています。
「当面の間、現在の株数基準のまま継続することとしております。」
■株価の推移
2013年5月8日高値1285円から右肩下がりで下落し、業績下方修正などの悪材料によって、2014年2月6日に862円の安値をつけています。そこからは反発局面に入っています。
注目ポイント
●現状・同社のターゲットは、10~30代の女性です。ショッピングセンターなどの直営店舗で、自社で開発・製造した商品を販売しています。
・強みは、独自のSPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)システムを有していることによる、流行に敏感な女性に対応できるスピードです。「旬を切りとる すばやい決断」により、業界最速の約40日間で新商品が店頭に並んでいるようです。
・製造は現時点では中国が主体です。中国の人件費高騰に対応して、洋服の仕入れで2012年上期の中国比率は93.1%でしたが、2012年下期は90.3%、2013年上期は83.4%と着実に中国依存度を落としており、ミャンマー、バングラデシュなどで生産を増加させています。
・製造だけでなく、販売も中国などの海外に成長の場を求めており、中国に多くの店舗を出店しています。(13/11期末で 国内841店舗、中国637店舗)
・株式市場では、内需の消費関連銘柄としてよりも、中国の消費関連銘柄として評価する投資家が多いようです。今後、高成長が期待できる中国市場の競争の激しいレディスカジュアル分野で、同社が勝ち残ることが出来るか否かに要注意です。
・足元の業績は厳しいようで、2014年1月7日に14年5月期業績・配当予想の下方修正を行っています。国内では急激な円安による仕入れ単価上昇を受けて商品単価を引き上げたことから客数が減少、中国でも販売競争が激化して価格の優位性を発揮できなかったことから客数が減少したことが下方修正の要因のようです。
●今後は?
・工場の東南アジアシフトによって、製造コストを削減し、価格の見直しを行い、値ごろ商品を中心に価格訴求する方針です。消費税増税後も、実質値下げを行い、総額表示で価格を維持する予定です。
・大量出店を続けてきた中国は、一旦、新規出店を凍結するなど出店戦略を転換し、既存店の立て直しを優先するようです。
・この立て直し策によって、同社の業績が回復するかどうかに、投資家の注目が集まっています。
●優待
・現状では、10株保有(投資金額1万円)で1000円分の株主優待券が貰えますが、2014年4月1日からは単元株数が、100株単位になります。100株(投資金額9万円強)で3000円分の株主優待なので、優待利回りから考えると3月25日までに10株買うのがオススメです。4月以降であれば、単元未満株を取り扱っている証券会社で10株買うのも良いでしょう。
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