鉄道/鉄道デビュー・開業情報

蓄電池駆動電車アキュム、JR烏山線でデビュー(3ページ目)

電車は、架線や第3軌条といった電力を供給する施設がある電化区間以外では走れない、というのが「常識」であった。架線の張られていない非電化区間は、もっぱらディーゼル車両が活躍しているが、蓄電池を電力に使うことによって電車を乗り入れさせるために新たに登場したのが、新型車両アキュムである。どんな車両なのか、さっそく試乗してみたのでレポートしてみよう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

アキュム導入のメリット

アキュム

アキュムは沿線の注目の的だ

アキュム導入により、従来のディーゼルカーに比べて様々なメリットが生まれている。若干のスピードアップのみならず、走行中の排気ガスはなくなり、クリーンな車両となった。CO2は60%削減され、従来方式の電化に比べてもかなりのコスト削減になったようである。多大な投資効果が見込めないローカル線の近代化策として、今後大いに期待できる方式といえるだろう。

アキュムとディーゼル

当面は、アキュムとディーゼルカーの両方が使われる

アキュムがディーゼルカーに完全に取って代わるには、まだまだ時間がかかりそうだが、いずれディーゼルカーも蒸気機関車のようにイベント運転以外は消えてなくなるのではないか、そんな予感を感じさせるインパクトのある新しい車両の登場である。

地元もアキュム導入を地域活性化の切り札として期待している。首都圏からも近いので、ぜひアキュムに乗りに出かけてみてはいかがだろうか。

 
アキュム

大金駅に到着するアキュム

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