室内高と燃費では互角

日産と三菱自動車の合弁会社『NMKV』の2車種目となる『日産デイズルークス』と『三菱自動車eKスペース』が発表された。はたして『ホンダNBOX』や『ダイハツ・タント』など揃う激戦区の超ハイト系ミニバンジャンルで存在感を出せるだろうか? ジックリ分析してみたい。
デイズルークス

日産デイズルークス

まずスペック。軽自動車は全長も全幅も決められているため、決定的な差は付かない。デイズクルーズとeKスペースはクラス最大の室内高(床から天井までの天地方向)をアピールしているが、1400mmでNBOXと同じ。タントは1365mmながら決定的な差じゃない。

また、タントは助手席ドアと助手席側スライドドアのピラーが無いという特徴を持つが、デイズルークスとeKスペースはNBOXと同じ普通のスライドドア。燃費も26km/Lで、25.2km/LのNBOXに勝るも、28km/Lのタントに届かず。『スズキ・スペーシア』を含めた4車種で互角。

価格はどうか? デイズルークスとeKスペースのベーシックグレードは124万円。昨年の軽自動車売れ行きNo.1だったNBOXを見ると、123万9900円だ。けれど装備内容でNBOXの圧勝! 事故回避に抜群の効能を持つ横滑り防止装置や、オートエアコン、スマートキーなどを標準装備する。

タントは122万円で横滑り防止装置の他、20km/h以下なら追突を回避出来る自動ブレーキも付く(スマートキーやオートエアコンは無し)。スペーシアの場合、127万500円と少し高いが、自動ブレーキや横滑り防止装置、オートエアコン、スマートキーまで全て標準

自動ブレーキを選べないのは、かなりの痛手

決定的なのは、デイズルークスとeKスペースだと自動ブレーキが選べないこと。今やこのタイプの軽自動車の70%以上が自動ブレーキを装着している。ブレーキとアクセルの踏み間違いに誤発進事故やうっかり事故の大半を防止出来るため、事故を起こしたくないユーザーから熱烈な支持を受けてます。
eKスペース

三菱自動車eKスペース

なのにNMKVは日産と三菱自動車の調整が上手く行ってないのだろう。競合車より高い車両価格にも現れている通り、両社で利益を確保しようとしているかもしれません。重要な安全装備の開発に掛かる費用で話が決着しなかったのだろう。とっても残念なことだと思う。

ということで、現状で考えれば122万円のタントより高いのに、自動ブレーキや横滑り防止装置も付かないということになる。デイズルークス/eKスペースも上級グレードを選べば横滑り防止装置やオートエアコン、スマートキー標準ながら133万8750円で、自動ブレーキ付きスペーシアより高い。

競合4車種で比較すると、装備を並べれば大雑把に言って10万円高く、燃費は下から2番目。使い勝手で2~3番目。安全装備は4番目。後出しジャンケンで負ける手を出してきた、ということでございます。少しばかり厳しい勝負になるんじゃなかろうか。値引きで勝負してくる?