万人向けではないが高性能で“尖った”モデル
カメラ機能に関しても、メインカメラの画素数が1320万画素と非常に高く、性能面で抜かりはありません。加えて、メインカメラとサブカメラで撮影した人を取り込む「デュアルカメラ」や、通行人などを削除する「ショット&クリア」など、撮影を楽しくするモードも豊富に用意されています。さらにG Flexには、フォーカスの設定を「顔追跡」にすると、メインカメラで顔を撮影する時、顔を検出すると電源ボタンにあるLEDが緑色に光って知らせてくれる機能も用意されています。サブカメラよりも高性能なメインカメラで“自分撮り”をしたい人には、役立つ機能といえます。
最後に、ディスプレイ以外の基本的な性能についても触れておきましょう。G FlexはOSにAndroid 4.2、CPUにはクアルコムの高性能CPUシリーズとなるSnapdragon 800シリーズ(MSM8974)を採用しています。CPUはクアッドコアで2.3GHzとかなり高い性能を誇っており、大画面ながら快適な操作感を実現するのに一役買っています。
容量面ではROM(ストレージ)が32GB、RAMが2GBと、ハイエンドモデルならではの大容量を備えており、アプリの利用などで不満を抱くことは少ないと思われます。写真や動画を多く撮影するなど、ストレージに不安を抱いている人は、同梱されているmicroSDのリーダライタを使えば、パソコン不要でmicroSDにデータを保存することが可能です。
そして気になるバッテリー容量ですが、大型モデルということもあって、3500mAhと非常に大きな容量のものが搭載されており、安心感が高いといえます。それだけに、バッテリーの持ちに不満を抱くことは少ないのではないでしょうか。
特徴的な要素が非常に多いG Flexですが、やはり一般的なスマートフォンと比べると本体がかなり大きいのは事実。操作性を高める機能が用意されているとはいえ、片手持ちでの操作性には限界があることから、誰にでも薦められる万人向けモデルとは言い難いのが正直な所です。
ですがこれまでにない大画面で、しかも曲面化を実現したディスプレイなど、非常に先進的で意欲的な取り組みが心をくすぐるモデルであることも、また確かなところ。他の人とはちょっと違う“尖った”スマートフォンを求めているなら、ぜひお勧めしたいところです。
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