今回はワーキングホリデーで1年間海外生活をすることで得られるスキルとその活用方法についてまとめてみました。
ワーキングホリデーで身につくスキル
以下はワーキングホリデー体験者が身についたと感じるスキルの一例です。◆異文化適応力:
ワーキングホリデーには他国の若い人も参加しているので、それぞれの文化における考え方の違いや、習慣の違いを知ることができます。そしてそれが分るからこそ、ある意味、許せて「まあいいか」と受入れることができるようになるのです。
◆忍耐力:
感覚的には異文化適応力と似ていますが、より不条理に耐え得る力です。
◆積極性:
海外では積極的に振舞わないと(探さないと)良い仕事、良い住い、良い友達、そして良いご縁には恵まれません。
◆コミュニケーション力:
意識的に周囲と(日本人以外と)交流を持とうとしているうちに身につく力です。
◆外国語能力:
せっかくですので、日本語を使わない職場でも働いてみましょう。
◆仕事上の技能:
作業を短時間で確実に処理する能力など。
日本とは異なる環境のもと、日々様々な苦労を重ねて「自分が鍛えられた」と感じているワーキングホリデー体験者は多く、そのなかでこうしたスキルが身についていくようです。
スキルが身につかない場合
では、ワーキングホリデー制度を利用して海外生活をすれば、皆がこれらのスキルを得られるかというと、そういうわけではありません。ワーキングホリデーに参加しようとする方は、海外に一人で暮らしてみようとしているわけですから、とてもアクティブな方なのだと思います。ただ、実際オーストラリアやカナダの都市部で生活を始めると、誰からも干渉されない自由に流され、ただ漫然と日々を過してしまいがちな方がいるも事実です。また、最近は現地の留学オフィスがとても充実しているので、生活のなかで生じる諸問題の全てを自分で解決しようとせずに、現地のスタッフに任せてしまっている方もいます。
それでは、スキルなど身につくはずもありません。現地オフィスにはアドバイスを受けつつ、できる範囲内までは自分で問題と対峙するべきでしょう。
スキルを高めたい場合は?
ワーキングホリデーは仕事ができるという特徴があり(学生ビザでも制限時間内で仕事ができる国もあります)、外国語を用いて仕事をすることで、先に紹介したスキルが複合的に身につきます。もし、スキルを高めるためにもう少し難易度の高い仕事をしてみたいと考えるのであれば、今与えられている仕事をこなしたうえで、そのことを直接上司に伝えることが大切です。
海外では、何もアピールしないということは現状に満足していると捉えられます。より高いレベルの仕事をしてみたいなら必ず声に出してみるべきなのです。
難しい定量化
ワーキングホリデー参加者の多くは、先に紹介したようなスキルが海外生活のなかで身についたと言います。ところが、これらのスキルは身についたと言っても、それは個人の感覚であり、外国語能力のように一般化している指標が存在しないため、定量化(数値化すること)が難しいスキルだと言えます。
つまり、せっかく海外で様々な経験を積んでも、自分がそれらの能力を得ていることを第三者に表現することが難しいのです。
そのため、再就職時の履歴書記入時や面接の場面でワーキングホリデー体験者はありきたりの応答(例えば、「国際感覚が身につきました」、「積極性が身につきました」)になり、苦戦してしまうケースとなってしまいます。
スキルの表現方法
たとえば例示したような、実績を積みながらより難易度の高い仕事を得たことや、積極的に諸外国の人たちと交流を持った話、現地のボランティアに参加した話など、具体的な経験をもとにあなたがそのスキルを持っていることをアピールしてください。ただ、「自分は積極性があります」、「コミュニケーション力があります」と言葉を並べるよりも強く面接官に印象が残ります。これから渡航を考えている方は、1年後に何かこれだけは言えるという事を創り出すつもりで頑張ってください。
ワーキングホリデーでは、日本にいては身につかない様々なスキルを得ることができます。せっかくなのでより高いスキルをめざしましょう!