この数年のスマートフォンの普及拡大により、ネットショップで買い物をするときにもスマートフォンでという方が非常に増えています。そんなユーザー環境の変化に合わせて、今までPCサイトの集客にリスティング広告を活用している企業も、スマートフォン向けの対策が必要になっています。今回はスマートフォンのリスティング広告の5つのポイントをご紹介します。
2人に1人がスマートフォンを持っている時代
スマートフォンの普及率が増加
電車に乗ると、携帯電話をいじっている方を多く見ますが、最近はほとんどの方がスマートフォンであるように感じます。それもそのはず、IDC Japan調べ(2013年6月)※によると、日本でのスマートフォン普及率は49.8%と2人に1人がスマートフォンを持っていることになります。しかも、そのうち10~20代の普及率は76.3%、30代で60.7%と高い数字となり、若年層ほど所有率が高くなっています。
スマートフォンでは、アプリの充実やインターネットへの接続のしやすさから、ネットショッピングを楽しむ方も増えており、今までPCで購入していた方がスマートフォンで手軽に購入するようになったりとウェブ運営者が無視できない時代となりました。
※2013年10月3日 IDC Japan株式会社「国内モバイル/クライアントコンピューティング機器 家庭ユーザー利用実態調査」より引用
スマートフォンリスティングを始める前に
そこで、今までPCサイトの集客にリスティング広告を活用していた会社でも、スマートフォンユーザー向けに展開したいと考えていらっしゃる方が多いようですが、PCで行っていた内容で配信先をスマートフォンにするだけにしてしまうと、広告費をムダにしてしまいます。
スマートフォン広告はPC広告とは別の考え方や設定が必要です。今回は、押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
1. スマートフォンのリスティングは上位表示が重要
スマートフォン広告は上位表示が重要
PCのリスティング広告の場合、広告は検索画面上部・下部・右枠と1つの画面に複数表示されます。そのため、運用を行うときには、上位表示だけではなく、表示順位とクリック率や反響率のバランスを見て入札額を調整することが重要でした。
しかし、スマートフォンの場合、広告表示は上部1~2個・下部に2~3個、サイドの広告表示はありません。画面の上部に表示されている広告と、下部に表示されているものとでは、クリック率が大幅に変わってきます。つまり、ページの上位に広告を表示させることが最も重要になってくるのです。そのためには、上位表示しやすいキーワード選定から入札管理までPCとキャンペーンを分けて、スマートフォン用に管理していくことが大切です。
2. 広告文をスマホ向けにしよう
スマホ向けに効果のある文言を使おう
ユーザーがスマートフォンで情報を探すときには、できるだけ自分が探している情報をすぐに探せそうなサイトをクリックする傾向があります。すぐに探せそうなサイト、それはスマホ用に最適化されたサイトです。最適化されていないサイトでは、PCサイトがそのまま表示されるため、文字が小さく情報を探すのは一苦労です。しかし、スマホ用に最適化されたサイトは情報が見やすく探しやすくなっています。
集客するサイトがスマートフォン最適化を行っている場合には、そんなユーザーの心情を考慮し、広告文にも「スマホ対応」や「スマホで読める」「スマホで申込み」などの文言をいれることで、他サイトとの差別化につながりクリック率を上げることができます。
>>次ページではポイント3~5をご紹介します。