マンガッタンライナーでたどる石巻線の旅、その1(小牛田~石巻)
JR東北本線、石巻線、陸羽東線のジャンクションである小牛田駅4番線から浦宿行きは発車する。すぐに右に大きくカーヴして東北本線と分かれ、陸橋をくぐるとあたり一面穀倉地帯。平野の真ん中を東へ向けて快走する。何の変哲もない田園地帯だけれど、広々とした車窓を漫然と眺めていると、心地よい気分で満たされるのも確かだ。前谷地で気仙沼線が左に分岐する。しかし、5駅先の柳津までの運転で、気仙沼までの鉄路は被災したままである。代行のBRT(バス)が線路敷を舗装して走っていることは今ではよく知られている。早期の本復旧を望みたい。
相変わらず平地を坦々と進み、鹿又(かのまた)を過ぎると大きく右にカーヴし、南へ進んで石巻駅に到着する。電化された仙石線と合流するが、目下途中区間が不通になったままで、仙台との直通電車の運転はなく、電化施設が完全復旧していないこともあって、電車の代わりにディーゼルカーが用いられている。
石巻駅は、石巻線最大の拠点駅。石ノ森章太郎ゆかりの地ということで、駅構内でも彼のアニメキャラクターを多数見ることができる。また、石ノ森章太郎のマンガミュージアム「石ノ森萬画館」はファン必見の場所だ。駅からは徒歩15分程、タクシーなら5分程の距離だ。
最後のページで、暫定的な終着駅浦宿に向う