プラバル・グルンが手がける「ICB」
プラバル・グルン氏は1979年にシンガポールで生まれ、ネパールで育ち、さらにインドでデザインの基礎を学びました。その後、ロンドン、シドニーを経て、99年にニューヨークへ移り住み、ファッションの名門校、パーソンズ・スクール・オブ・デザインで学びました。卒業後は「シンシア・ローリー」「ビル・ブラス」といったブランドで経験を積んだ後、2009年に自らの名前を冠したブランド「PRABAL GURUNG」を立ち上げました。ニューヨークに拠点を構えているグルン氏はICBにマンハッタン女性のリアルクローズ感を持ち込んで、NY発のブランドらしいコスモポリタンなテイストを提案しています。ジャケットやワンピースなど、仕事にもおしゃれにも手を抜かない女性にふさわしいアイテムを、洗練されたすっきりフォルムにアレンジ。シャープなカッティング、手の込んだディテールなどでエッジを効かせたデザインが新たなファンを増やしてきました。
グルン氏は14年春夏で「軽やかですがすがしいコレクションを目指しました」と語っています。「ICBガールは自然なのにクールで、ファッションの先端を走っていて、冒険を恐れないということを見せるために、シェイプと型、そして色を引き続き今シーズンの焦点にしたかったのです」と今回の試みを説明。シルエットについては「オーバーサイズのプロポーションを表現し、ボリューム感と強調されたシェイプを加えています」と語っています。ICBガールのキャラクターは「色とプリントで冒険することを恐れない」というイメージ。ICBのブランドテイストは「ファッションの先端を走ることをためらわない、おしゃれなダウンタウンの雰囲気をまとった多面的でストリート・シックな女性のためのブランド」と位置付けています。
アジアで生まれ育ち、NYに腰を据えたグルン氏は自らがボーダーレスな地球人。だから、東洋と西洋のよさだけを重ね合わせたような、日本人にも着やすいデザインが自然に生み出せるのでしょう。世界中から人が集まるNYで発表されるICBはグルン氏というクリエイターに導かれて、グローバルブランドとして浸透しつつあります。モードの最前線に身を置く気鋭デザイナーが組み上げる、オントレンドでありながら無理なくワードローブになじませることのできるスタイリングは、安心感と満足感の両方が高いレベルで調和しています。
【問い合わせ先】
オンワード樫山 お客様相談室
TEL: 0120-586-300
ICB
http://www.icb-brand.com/
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