2月株式市場の傾向
2月相場は、国内機関投資家による年度末の売りが出やすく、軟調に推移する傾向があるといわれています。そこで、今回は、2月の相場はどのような傾向があるのか調べてみました。
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検証対象:全銘柄
検証期間:1990/03/01~2014/1/7
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件
・1月末の最終営業日の寄り付きで買い
売り条件
・23日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
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1月末に全銘柄を購入し、23日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、2月は株価が上がりやすい月となります。反対に、損益がマイナスであるならば、2月は下がりやすい月と言えるのではないでしょうか。
以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。
■株式市場の傾向(2月)の検証結果
勝率: 49.26 %
勝ち数: 32,321 回
負け数: 33,293 回
引き分け数: 1,924 回
平均損益(円): 1,683 円 平均損益(率): 0.56 %
平均利益(円): 26,848 円 平均利益(率): 8.95 %
平均損失(円): -22,650 円 平均損失(率): -7.55 %
合計損益(円): 113,682,802 円 合計損益(率): 37,894.16 %
合計利益(円): 867,760,370 円 合計利益(率): 289,258.40 %
合計損失(円): -754,077,568 円 合計損失(率): -251,364.24 %
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 1.151
平均保持日数: 23.84 日
以上が、株式市場の傾向(2月)の検証結果です。検証結果を見てみると、勝率は49.26%、平均損益は0.56%です。勝率は5割を若干下回っていますが、1トレードあたりの平均損益が0.56%とプラスとなっていることから、2月は株価上昇しやすい傾向の月と言えそうです。
2月は、国内機関投資家による年度末の売りが出やすく、軟調に推移する傾向があると言われています。しかし、今回の検証結果を見る限りでは、2月が下がりやすいという傾向は確認できませんでした。
検証結果を見る限り、2月は株価が上がりやすい傾向があると言えるでしょう。では、次に2月の傾向をより詳しく確認してみましょう。2月は例年上がりやすい傾向がありますが、その中でも過去の検証で好調な銘柄にはどのような銘柄があるのでしょうか。さっそく確認してみましょう。
2月好調銘柄ランキング
上記の表は、先ほどの検証結果において、勝率の高い個別銘柄のランキングです。ランキング上位の銘柄空特徴的な銘柄を上げると、
<2224>コモ
<7585>かんなん丸
<4665>スキン
<4923>コタ
といった銘柄が挙げられます。これらの銘柄は、3月に優待権利確定する銘柄です。上記4銘柄は、優待内容が魅力的なために、個人投資家に特に人気があります。2月は、優待目的の買い圧力が強くなることから、上記銘柄は株価が上昇しやすい傾向があるのでしょう。2月の投資戦略を考える上で、上記4銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)