薪ストーブ一台で家中を暖かくするために
モデルハウスの玄関から扉を一枚引いて中に入ると、その先の廊下、階段、リビング、キッチンの境目には扉はなく、空間が緩やかにつながる間取りになっています。その結果、それらの空間を行き来しても温度差はなく、同じ暖かさをキープしています。階段、吹き抜けを利用して2階を暖める
2階の部屋を暖めるために、薪ストーブの煙突まわりやリビング上部に吹き抜けをつくっています。この吹き抜け部分と階段部分から暖まった空気が上昇し、2階を暖めます。ここで注意したいのは吹抜スペースの面積。あまり吹抜を大きくつくると暖かい空気が上に行きすぎて一階部分が寒くなってしまうことがあるそうです。そして上にたまりがちな暖かい空気をまんべんなく室内に流すために、リビング上部の吹き抜け部分にシーリングファンをつけて回しています。
吹き抜け部を見上げたところ。天井にはシーリングファンをつけている。天井や梁は無垢の県産杉材。
また、個室の出入り口に扉を設ける場合は、その扉の上部に通風窓を取り、扉を閉めた状態でも暖かい空気が流れるようにしているとのことでした。
煙突からも輻射熱
下の写真は、煙突まわりの吹き抜け部分です。この煙突部分からも輻射熱を放出して部屋を暖めています。2階で他の暖房設備は稼働していませんでしたが、煙突、吹き抜けから上がってくる薪ストーブの暖気で各室は十分な暖かさです。薪ストーブの煙突と吹き抜け部分を2階から見下げたところ。