やっぱり気になるケニアの治安
ナイロビのダウンタウン。犯罪被害を防ぐためにも、ダウンタウンには行かないほうがいいです
猛獣については、サファリカーに乗っていれば大丈夫。野生動物に出くわしたときは、近づき過ぎない、脅かさないが基本です。動物だって人間が怖いのですから。
内戦については、1963年に独立して以来、この国では起きていません。
治安については……、確かに安全な国とはいえませんが、犯罪の多くは私達が訪れる国立公園ではなく、ナイロビで起きていて、その多くがダウンタウンやローカルバスの中、住宅街など、一般旅行者はあまり近づかない所で発生しています。
とはいえ、深刻な犯罪の件数は日本のおよそ2倍。観光客は、スリや強盗被害に巻き込まれることもあるので、充分注意して旅行しましょう。
ケニアの治安2015年最新情報
外務省発ケニアの渡航情報では、国立公園やナイロビなどサファリで訪れるエリアについては、「渡航の是非を検討」の対象に入っていません。「十分注意」とされていますが、これは例えばタイのバンコクやバリ島、アンコールワットで人気のカンボジアなどと同じレベルです。
※ナイロビの一部地域については、「渡航の是非を検討」ですが、観光で訪れるような地域ではありません。
2014年12月、ガイド自身がケニアでサファリをしてきた感じでは、同じ「十分注意」のエリアでも、ナイロビに比べサファリをする国立公園は落ち着いています。またナイロビ市内でも、ダウンタウンなど旅行では近づかないような地域が、危険度を引き上げてしまっている原因なのだろうといった感じです。(とはいえ日本ではないので、無防備にはならないように。右左の分からないナイロビでは歩かず、タクシー利用をおすすめします)
それでもナイロビの治安が気になる方も多いようで、パックツアーではお客さんの心情も考慮し、ナイロビ近郊のナイバシャ湖に宿泊するなど、かなり慎重にツアーが組まれています。
誤解されている方が多いようですが、ケニアは決して渡航できないようなところではありません。「十分注意」が必要ですが、サファリを楽しんでいる方も決して少なくありません。
ガイド自身は、今のところ一度も危険な目に遭遇したことはありません。もちろん旅行の際はしっかりと準備して、治安対策は怠っていません。いつもひとりで一ヶ月近くケニアを旅していますが、その経験と教訓を紹介しますので、ご参考にしてください。気を付けることで、犯罪被害率を下げることは可能です。また、出発前には最新の情報をできるだけ集めましょう。
外務省発出の海外安全ホームページを参考に
※2014年6月15日、ケニア海岸部で起きたテロ事件を受け、海外危険情報が一部引き上げられています。最新の情報を確認してください。
ケニアを旅行するときは、外務省発出の最新の安全情報を参照しましょう! でも、この情報ってその国の地理が把握できていないと、分かりづらいんですよね。
「○○州△△県、渡航の是非を検討してください」 と言われても、マサイ・マラ国立保護区って何県にあるの?って。
上の地図は外務省の危険情報と、観光地の地図を併せて作ったものです。 危険度が高い地区は、北部に集中。私達が旅行でよく訪れる国立公園は、比較的南部にあります。
たとえばナイロビからナクル湖までの距離は、およそ160km。危険といわれる地域からは、遠く離れているのがお分かりいただけると思います。
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