皆さんがカーペットを選ぶとき、ほとんどの場合内装業者さん、工務店さん、インテリアコーディネーターさんが、カーペットがたくさん収録されたカタログをもってこられて選ばれると思います。
今回はそのカタログの見方についてご紹介いたします。
カタログに記載されている様々な情報
皆さんがカーペットを選ばれるときに使われるカタログ。メーカーが持っている様々なカーペットが一覧でご覧になれますし、小さいですが、実際に触ることもできます。
最近ではデジタルカタログ、という便利なものも出てきており(触ることはできませんが…)、パソコンで殆どの商品をご覧いただけるようにもなっています。
ですが、実際にどうやってみたらよいか、悩んでおられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まずはカタログに記載されている内容について、見ていきたいと思います。
参考上代
参考上代とは、いわゆる「定価」です。この参考上代は、各メーカーごとに考え方は様々です。値引きをして売ることが前提になっている会社は、高い上代設定をしていますし、逆に値引きは少ないかわりに上代設定は安いというものもあります。
皆さんがカーペットを選ばれるとき、「上代設定が高いから良いというわけではない」、ということを知っておいていただいたほうがよいと思います。
在庫幅
在庫幅は、選ぶ側に必要というよりは、工事をする人にとって重要な情報です。ロールカーペットは、多くの場合3.64mという幅、長さが30m程度の大きなロール状のもので在庫を持っています。実際の部屋に敷き込むときに、寸法が足りるのか?継足して工事するのか?など、工事をどのようにするのかという点で参考にする情報です。
パイル長
毛の長さどれくらいかを示しています。皆さんが選ぶときは、実際の商品を触ると思いますので、あまり気にしなくてよい情報です。
全厚
こちらも工事をする人にとって重要な情報です。例えばフローリングの全厚が12mmでカーペットの全厚が20mmだったりすると、段差が出てしまいます。そういった場合は、段差の調整が必要になってきたりします。
防炎試験番号
防炎試験番号がとれていない商品は、採用できない場合もあります。
クオリティ
耐久性を表しています。メーカーによって考え方や表記の方法が違うので、注意が必要です。あるメーカーのM(ミディアム)より他のメーカーのMH(ミディアムヘビー)のほうが耐久性が悪い、なんていうこともあります。一般的にM(ミディアム)の基準は、「ホテルの客室程度」という場合が多いので、ご自宅に採用するにはじゅうぶんな耐久性です。
「組成」=「素材」については、一番皆さんにとって重要な項目ですので、次のページでしっかりご説明したいと思います。