子育て/子どもの発達障害・グレーゾーン

ちゃんと知ろう!発達障害の基礎知識(2ページ目)

いまやクラスの一割はそうだといわれる発達障害。「うちの子もそうじゃないかしら?」という心配の声も、多く耳にします。でも、発達障害についてきちんと理解してから心配しているママたちは、いったいどのくらいいるのでしょう? よく知らないで疑うことは、みたこともない幽霊の話をすることと、ちょっと似ています。事実を知り、大切なお子さんをしっかり守れる賢いママでいてくださいね。

執筆者:青木 美惠子


発達障害だったら、そんなに問題?

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発達障害かを疑うより、しっかり子どもを愛せるようにしませんか?

発達障害は機能障害のひとつである、というお話をしました。では、機能障害の方たちは、具体的にはどのように社会生活をおくっているのでしょうか? たとえば、肢体障害の方のためには「バリアフリー」という設備が用意されることで、ずいぶん日常生活が円滑になります。聴覚に障害がある場合には手話や口の動きからコミュニケーションを取る方法を身に着けることでそれを補います。発達障害は脳の機能障害です、とお話しました。であるなら、他の機能障害と同じように、それを補う訓練を受けることである程度日常生活を送ることができます。これをSST(ソーシャルスキルトレーニング)といい、療育とも言われます。

SSTや、療育を開始する時期は早いほどいいと言われています。なぜなら発達障害の種類によっては、決まったことを変えていくことが得意ではないという性質を持つことがあるからです。

自分なりのスタイルがある程度できてしまうと、「生きて行くためにこの方法を覚えるのよ」とどれだけ言い聞かせても、判らなかったり、伝わらない場合が出てきます。自分のスタイルを変えることに対して、とてもハードルが高いのが発達障害の問題のひとつともいえるからです。

発達障害が、問題じゃないとはいいません。ご家庭にはある一定の努力も必要になってくるし、日常生活になんらかのトラブルは起きてくるでしょう。ただ、やりようがないわけでもないし、絶望的な何かがあるわけでもないよ、ということは判っておいてほしいのです。

発達障害であることを理由に、我が子を愛せなくなってしまうママたちも正直います。そのことは、誤解が生み出した不幸であり本当に勿体ないことだと思っています。発達障害とは、強すぎる個性。まずはそのことをしっかりと理解して、上手に付き合っていって欲しいと思います。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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