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お店に行きたくなる! 代表的なO2O施策5選(2ページ目)

オンラインとオフラインを融合させ、利益拡大を行うO2O(Online to Offline)。前回は概要や5つのメリットについてご紹介しました。メリットは分かったけれど、実際どのような施策があるの?という方のために、今回は代表的な施策を5つ例に挙げてご紹介します。

執筆者:大澤 まゆみ

ソーシャルメディアを使ったO2O施策

「ソーシャルメディアをお店の宣伝に使い始めたけれど、いまいち活用できていないなあ。」こんなお悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。

スマートフォンでソーシャルメディアを使えるようになった近年、多くの人が感動的な出来事や楽しかった事をその場で共有するようになりました。そのような特徴を活用することで、口コミによるファンの育成やブランディングのPR、来店促進が可能になります。

しかし、ソーシャルメディアを始めてみたものの、キャンペーンやホームページの更新情報の配信にとどまり、使いこなせていないお店や会社が多いようです。今回は、ソーシャルメディアの代表格Facebookを上手に活用してファン作りを行っているある水族館の事例をご紹介します。
 

ソーシャルメディア活用イメージ

ソーシャルメディア活用イメージ


この水族館では毎日Facebookページを更新しています。
しかも、ただキャンペーンを更新するのではなく、来店を促すためのキャンペーン情報や、水族館のファンになってくための動物の状況レポートやスタッフの紹介、ブランディングのための水族館の取り組みやビジョンなど様々な情報をバランスよく配信しています。

Facebookでは「イイネ!」を押される事で、友達にも情報が共有されるため、「イイネ!」を押してもらうことが重要になります。一般的に「イイネ!」を押してもらいやすいコンテンツは、役立つ情報やキャンペーン情報より、写真や興味深い話など視覚的、内容的に面白い物になります。

逆にキャンペーン情報だけを配信していると、「イイネ!」をされなくなり、その場合、ユーザーのタイムラインにも配信されなくなってしまいます。

※Facebookでは、エッジランクという独自のシステムを導入しており、ユーザーと関わりが深い友達やFacebookページの情報をライムラインに表示する仕組みになっています。関わりの深さは「イイネ!」やコメントなどのアクションで評価されます。

そのため、キャンペーン情報だけではなく「イイネ!」してもらいやすいスタッフや動物の写真、取り組みなどをバランスよく配信することにより、沢山のユーザーに情報を配信し、ファンになって頂ける取り組みとして活用されています。また、積極的にユーザーへ質問を投げかける、クイズを出す事でコミュニケーションを活性化し、ファンとの絆を形成しています。
 
いま、ソーシャルメディアを活用できていないというお店や会社の方は、この水族館のように「お客様に想いを伝える」「お客様と交流する」という視点で活用してみるというのはいかがでしょうか。
 

お客様の再来店を促すO2O施策

「お客様がまたお店に来てくれたらいいなあ」という、お客様の再来店について悩みを持っている方も多いと思います。

そんな悩みを解決するのが、ポイント付加サービスです。

お店側は、ポイントを付加する機械を設置、お客様側は専用のアプリをスマートフォンに入れることで、来店ごとにポイントが貯まる仕組みができます。ポイントを獲得できるためお客様に再来店を促し、来店時に買い物をして頂く事が可能になります。

最近では、お客様が来店時にスマートフォンを持っているだけで自動的にポイントが貯まるサービスも登場しています。

スーパーや電気屋、酒屋さんなど、フラリと立ち寄ることで色々と買い物をしたくなるようなお店に最適な施策です。
 

ますます広がるO2O施策

今までご紹介したO2O施策は代表的であり、すでに実施されているお店も多く見られます。それ以外にも、O2O施策は多くの可能性を秘めており、様々な実験的試みが行われています。こちらでは、O2O施策の未来を感じさせる実験的な施策についてご紹介します。

店舗とネットの融合をするO2O施策

ファッション業界で実験的な試みをされている事例です。専用アプリで店頭の商品バーコードを撮影すると、ECサイトで商品を購入できる仕組みです。

商品バーコードを撮影すると、アプリ上に色違いやサイズ、スタッフのコーディネート写真が表示されます。お客様は店頭でそのまま商品を購入することもできますが、ECサイトでからも注文できます。

このような仕組みにより、店舗には多くの在庫を抱えなくて済む事に加え、コーディネート情報をお客様が見る事で、「ついで買い」を促すことも可能です。
しかしこの取り組みは、ショールーミング化(店頭で下見をし、インターネットで比較して購入する)を促すのではと懸念されており、その部分も踏まえて現在検証が行われています。
 

まとめ

今回は、具体的なO2O施策を挙げながらご紹介しましたので、実施のイメージが持てやすくなったのではないでしょうか。すぐに実施するのは難しいかと思いますが、少しずつ取り入れていくと良いでしょう。

【関連記事】
・「今後のインターネットでの成功のカギを握るO2O


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