薪ストーブを購入する人はどんな人?
―― 実際に薪ストーブを購入する人はどんな人でしょうか?薪ストーブの内部。ここで薪を燃やしたり、専用のアクセサリーを入れてピザやローストビーフなどを作ることもできる。
―― 若いご夫婦でも手に入れられるのですね。だいたいどのくらいの予算があればよいのでしょうか。
野坂氏:薪ストーブの売れ筋は本体価格がだいたい30~40万円程度のものです。その設置費用や煙突を合わせ合計80~100万円程度で設置可能です。若いご夫婦でも家を新築する際に導入されれば金額がそれほど高いと感じないのではないでしょうか。
--- 燃料の薪の入手方法は?
野坂氏:薪ストーブの燃料は木ですから、自分で調達する人もいますし、インターネットでも取り寄せられます。
薪ストーブを選ぶポイント
―― 最後に、ショールームにはたくさんの薪ストーブが展示されていますが、選ぶときのポイントを教えてください。野坂氏:本体が何でできているかを確認してください。鋼板でできているものは比較的直線的なデザインとなり、価格も手頃です。鋳物製は価格帯は高めになりますが、複雑なデザインが可能で雰囲気があり、人気があります。体を芯から暖めてくれる遠赤外線もたくさん出ます。ペレットストーブと同じで、燃料である薪の補給の手間を省くなら薪をたくさん入れられる容量の大きなものがよいでしょう。
アメリカ製の薪ストーブ。最大薪長さ60センチに対応の大容量。鋳物製。天板を開けて薪を補充できる機種もあり、作業しやすい。
子どもの頃を思い出す、懐かしいもの
薪ストーブが大好きでこの世界に入ったという野坂氏のお話からは、薪ストーブへの愛着をひしひしと感じました。着火が簡単で手間いらずのペレットストーブに比べ、薪ストーブは人間の手間ひまを必要とします。そこがまたよいというお話でした。じりじりしながら火が着くのを待つ時間。勢いよく燃え盛る炎の周りで談笑する大切な人たちとの時間。いずれも懐かしく大切なことを思い出させてくれそうです。「火を扱ったことのある人ならこのロマンはわかると思う」という野坂氏の言葉にうなずける男性も多いのではないでしょうか。
ガイドの住む山形では、煙突があり、ガレージの横などに薪のストックスペースがある家をたくさん見かけます。しかし近いうちに都市部の郊外でもこのような光景が見られるようになるかもしれません。
薪の入手方法やストック場所、立地条件などを検討する必要がありますが、火のある暮らしに興味のある人はぜひ、エコ暖房の薪ストーブも検討されてはいかがでしょうか。
この看板が目印です
■グリーンフッド 東京九段ショールーム
住所:東京都千代田区九段南4-3-3 1F
TEL:03-6261-3884
営業時間:11:00~19:00
定休日:日・祝
ホームページ:グリーンフッド(みちのく資源開発株式会社)
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