「草木染め」とは?
植物のうちなる色素を布や糸などに染めつけることを草木染めと言います。その手順は大きく3つに分類することができます。
1. 煮染め
たいていの植物は細かく刻んで水の中に入れ、ぐつぐつと煮込むことで色素を抽出することができます。煮出すことでできた色水の中に布などを入れ、媒染(ばいせん)という色止めと発色の役目を果たす作業を経て染めあがりです。
アントシアン(あるいはアントシアニン)という酸性の水に溶けだしやすい赤系の色素を持つ植物に対して染める方法です。身近な植物の煮染めでは出にくい赤や紫系の色を火を使わずに染める方法です。
たとえば藍や紅花、柿渋などはそれぞれ固有の色素の抽出方法や染色方法があります。
はっきりした色や淡い色など植物によって異なりますが、どんな植物も自分なりの色素を持っているのでまったく染まらない植物はないといっても過言ではありません。
また見た目は緑の草花ですが、あの緑は葉緑素であり染まる色素ではないので草木染めで一番染まりにくいのは緑色。
手順を大まかな3つに分類しましたが、一口に草木染めと言っても染め方も染まる色もそれぞれ特徴があるので徐々に伝えていきましょう。