株式投資では売買のタイミングが重要
株式投資で注意すべき点は
「ただし、投資は『みんながやっているから』とか『儲かった人がいたから』という理由だけで始めると、相場の動きに乗り遅れて、損をするだけということもありえます」(ファイナンシャル・プランナー畠中雅子さん)
つまり、業績が好調で、この先も成長が見込め、株価上昇が期待できそうな銘柄を見つけることはもちろん、どのタイミングで買い、どのタイミングで売るかによって、得られる収益も大きく違ってくるのです。
アラートメール機能を活用して欲をコントロール
ネット証券には、株価が予め登録した値段になったら、メールで通知してくれるアラートメールという機能があります。「それを使い、欲しいと思う銘柄を『この銘柄の株価がこんなに下がることはありえない』と思える値段で登録しておくのです。そのうえで、アラートメールが来た時には、『もっと下がるのを待とう』などと欲をかかず、即座に購入します。こうすれば、安い値段で買うことができるので、株価が上昇している時に売れば、利益を得ることができます。その際も、『もっと上がるのを待とう』などと欲をかきすぎないことが大切です」
アラートメールを活用することで、欲をかきすぎるのをコントロールすることが可能になるというわけです。もちろん、買ったものの、予想に反して株価の下落が続くようなら、いったん売却して、損失を小さく抑えることが大切なことも覚えておきましょう。
畠中雅子さん
ファイナンシャル・プランナー。大学時代からフリーライターとして活動し、出産後にマネー分野を専門とするライターとなりFP資格を取得。新聞・雑誌・WEBなどに多数の連載やレギュラー執筆を持つとともに、セミナー講師、講演などを行う。「教育資金作り」「生活設計アドバイス」「住宅ローンの賢い借り方、返し方」「オトクな生命保険の入り方と見直し方」などのテーマを得意としている。
取材・文/大山弘子 イラスト/本山浩子 パネルデザイン/引間良基