家計管理特集/ゼロからでも貯められる家計管理のコツ

「譲れない支出」が決まれば、お金は貯めやすくなる!

家計管理では支出にメリハリをつけることが大切です。ここからは、そのためのコツを伝授してもらいましょう。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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「どうしても譲れない」支出を1つだけ選ぶ

お金が貯まっていない人は人生を楽しんできた人たち

お金が貯まっていない人は人生を楽しんできた人たちともいえる

「今現在お金が貯まっていない人は、これまで好きなことに好きなだけお金を使い、人生を楽しんできた人だということもできます」と、ファイナンシャル・プランナーの畠中雅子さんは指摘します。

「これまでじゅうぶんに楽しんできたのなら、今後は好きなことの中から『これだけは絶対に譲れない』ものを1つだけ選んで、そこにはお金をかけても、それ以外はガマンするようにしてみましょう。欲望が十分に満たされている部分があれば、それ以外にはあまり興味を示さなくなるので、支出も抑えやすくなるはずです」

たとえば、おしゃれが大好きでファッションにはお金をかけたいのなら、それ以外の支出は極力抑える努力をします。ただし、「譲れないもの」だからといって、そこに無制限にお金を費やしていいというわけではありません。

「過去の支出傾向などから半年分をまとめた金額で予算化し、その範囲内で半年間やりくりするようにします。それによって、たとえば、今買いたい洋服があったとしても、それを買ったら残金がいくらになるかを考えれば、『今はガマンして、来月、冬のコートを買おう』というような支出計画を立てることが可能になります。これを夫婦のどちらかだけでなく、話し合いをしたうえで、夫婦それぞれの『譲れないもの』を決めてください」

支出にメリハリをつけ、その範囲でやりくりする

そもそも、節約がうまくいかない背景には「何もかもガマンしようとするため、反動でムダ使いをしてしまう」ことがあると畠中さん。しかも、一度挫折すると自信を失い、節約自体を諦める人が少なくないと言います。

「自分にとって何が大切かを理解しようとせず、『譲れないもの』までガマンしようとするから節約が長続きしないのです。それ以前に、譲れないものまでガマンしたら、人生が楽しくなくなってしまうでしょう。人生が楽しくなければ、お金が貯まったところで充実しているとはいえないのでは? ここはお金をかけるところ、こっちは削るところと言うように、支出にメリハリを付けることが大切です」

支出の優先順位を考え、メリハリをつけることで、どれがムダな支出で、それがどのくらいあるのかもわかってきます。

「子どもの教育費についても、予算内で子ども自身に選ばせるようにすれば、子どもは真剣に通うでしょうし、多すぎる習い事の月謝や教育費が家計を圧迫するという心配もなくなるでしょう」

予算が足りず通えない習い事がある場合には、代替手段を用意してフォローすることも必要です。たとえばスイミング教室に通えないなら、休日に親が公共のプールで泳ぎを教えるということも考えられます。

「たとえ予算が少なくても、知恵と工夫によって、それを補うことができるはずです」

次のページでは、予算化に役立つ費目別目安を紹介します

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教えてくれたのは……
畠中雅子さん
ファイナンシャル・プランナー。大学時代からフリーライターとして活動し、出産後にマネー分野を専門とするライターとなりFP資格を取得。新聞・雑誌・WEBなどに多数の連載やレギュラー執筆を持つとともに、セミナー講師、講演などを行う。「教育資金作り」「生活設計アドバイス」「住宅ローンの賢い借り方、返し方」「オトクな生命保険の入り方と見直し方」などのテーマを得意としている。

取材・文/大山弘子 イラスト/本山浩子 パネルデザイン/引間良基

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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