楽しげな地獄ライフをシュールに描いたブラックコメディ
■作品名鬼灯の冷徹(ほおずきのれいてつ)
■作者名
江口夏実
■連載雑誌
モーニング(講談社)
■おすすめの理由
「非日常的な何気ない話」でちばてつや賞・一般部門佳作を受賞した作者が、それをもとに「地獄の沙汰とあれやこれら」の読み切りを発表。
2年前より「鬼灯の冷徹」と改題して連載となった作品です。
■あらすじ
舞台は、地獄。
閻魔大王の第一補佐官である鬼の鬼灯(ほおずき)は、仕事熱心で、クールで辛辣でドSな性格。
三白眼の感じの悪い目つきで、ノンキでお人好しの閻魔大王に時には厳しく接し、
大王からは「お母さんみたい」などと言われることも……。
地獄が舞台なので、衆合地獄、黒縄地獄、阿鼻地獄など色々な種類の地獄の様子が登場。
そこで働く極卒(亡者を痛めつける仕事)達、妖怪、神々など登場人物が多くて面白いです。
地獄とは言えども、現代社会に通じるところがあり、広大な地獄では始終いさかいやトラブル、
もめごとが起る。
それを解決すべく尽力する鬼灯が、時にクールに冷徹に、時にドSぶりを発揮し、時にムキになったりします。
実に楽しげな地獄ライフをシュールに描いたブラックコメディで、着物や背景など細かく細かくかき込んだ和風の作画も魅力です。
第一話がこちらから読めます。
■モーニング公式サイト 「鬼灯の冷徹」
HP:morning.moae.jp/lineup/116