古代メソポタミア文明は実は宇宙文明であった……
■作品名青のメソポタミア
■作者
秋里和国
■巻数
全2巻
■おすすめ理由
ざっくりと説明すると「古代メソポタミア文明をベースにしたSF」です。
古代メソポタミア文明のもとが「エンリルという宇宙文明である」という設定で、
主人公を微妙に変えながら三部作として語られています。
番外編をいれてもたった四編というコンパクトさですが、中身はとても読み応えがあります。
SFとは言うものの、話の骨子は王家の権力争いです。
第一部と第二部で争う王子達の話がお互いの立場から描かれ、
第三部はその数百年後、ノアの方舟を元にした話になります。
秋里さんはキャラの感情表現がとても上手で、敵役ですら思わず惚れてしまうほどなのですが、
この作品でもそれが十分発揮されていて、番外編は第一部の敵役のエピソードです。
ひとつだけ、ハッピーエンドではないのでご注意を。
でも、とてもオススメです。