性別や年齢などの枠を飛び越えて多くのファンを獲得した作品

■作品名
OZ(オズ)

■作者名
樹なつみ

■巻数
全4巻

■おすすめの理由
樹なつみは、大変魅力的なストーリーテラーです。
でも、やはり素晴らしいのはなんと言っても、画力!
重厚なストーリーの世界観をまるでSF超大作の映画を観ているような圧倒的な臨場感で表現してくれています。

樹なつみは『花咲ける青少年』で少女漫画の枠をすでに超えていると感じていましたが、
さらに『OZ』では読者の性別や年齢などの枠を飛び越えて多くのファンを獲得したのではないでしょうか。

すっきりと美しい絵力と、背筋がゾクゾクするような、粋でセクシーな台詞にも虜となりました。

■あらすじ

第三次世界大戦後にアメリカは6つに分断され、争っていた。
主人公のサイレント連邦共和国のムトー・ヨウ一級軍曹は童顔ながら戦地では腕が立つ。

生体工学の天才少女、フィリシア・エプスタインと出会う。
フィリシアは行方不明になった兄のリオンを探している。

1019(テンナインティーン)というリオンにそっくりな美しく残酷なサイバノイドが道先案内人として現れる。

リオンは争いもない、理想郷のOZにいるという。
兄を探しに、夢を求めて、思惑が交錯しながら、OZに向かう旅が始まる……。


近未来はどうなってしまうんだろうという不安感、そして希望が織り交ぜながら描かれ、交錯する人間ドラマも深いです。
また、19(通称、ナインティーン)のサイバノイドとしての葛藤が切なく、泣かせてくれます。

いつ読んでも古びない説得力のある、名作として推薦します。




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