心の隙間を不倫で埋めようとしている女性たち
男性の不倫に比べると、女性の不倫の方が事態が深刻であるように受け止められることが多いため、多くの社会では男性の浮気には寛容で、女性の浮気に厳しいという傾向があります。それでも既婚女性が不倫をするのはなぜか。
それは、その人の性格やそれまでの経験、家庭の状況、配偶者との関係など様々な要因があり、不倫に至るまでの経緯も人それぞれの事情があることでしょう。
概ね共通していると思われるのは、配偶者への不満と、満たされていない心と身体。
心の隙間を不倫で埋めようとしている女性は、数多くいるのではないでしょうか。
そして、そのような女性の隙を目ざとく見付け、上手く入り込む男性たちの手腕はなかなかのものだと感心させられます。
自分の配偶者にない魅力を不倫で賄う女性たち
それと同時に、生物としての本能に従っている面があるように思います。イギリスの動物行動学者たちが行った調査によると、女性は浮気をするとき、無意識のうちにそのタイミングを妊娠する可能性の高い日に合わせているのだそうです。
一夫一婦の婚姻形態で、女性は必ずしも理想とするような相手と結婚できるわけではありません。妥協した結果、いまひとつ冴えない相手と一つ屋根の下で暮らすことになります。また、理想の男性と思って結婚しても、一緒に暮らせば不満は出てくるものです。その不満を解消する手段が不倫であり、自分の配偶者にない魅力(を持つ遺伝子)を不倫で賄おうというわけです。
避妊はするだろうし、本人はセックスを楽しんでいるだけのつもりかもしれませんが、子孫を残すのにより有利な男の遺伝子を取り込もうとする生殖本能に突き動かされているのではないでしょうか。