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家康と半蔵の主従を超えた信頼関係『半蔵の門』

この作品では様々な術を駆使して戦う、素っ波の姿が描かれています。物語は服部半蔵が松平元信に闇仕えをはじめるところからスタート。また、家康以外の戦国大名も多数登場し、彼らがいかにして天下取りを狙ったかを、その思想を含めてとても興味深く描いています。

投稿記事

武将たちが素っ波としての経歴を持っている、通説とは違った戦国史

 

 

■作品名
半蔵の門

■作者名
作:小池一夫、画:小島剛夕

■巻数
全15巻

■連載雑誌
ビックコミック

■おすすめの理由

「半蔵の門」は、『ビックコミック』に連載された歴史大河漫画です。

小池一夫の原作、小島剛夕の作画で、このコンビは「子連れ狼」「首切り朝」「乾いて候」などの名作を世に送り出しています。

■あらすじ
物語は、今川義元の人質になっている松平元信(後の徳川家康)へ、
服部半蔵正成が闇仕えをはじめるところからスタートします。

服部一族は代々、岡崎の松平家に仕える素っ波(忍者)であり、
この時、半蔵は15歳、元信は16歳でした。

やがて、桶狭間の合戦、三河の一向一揆、織田信長との同盟など元信に数々の試練が襲いますが、半蔵の活躍により解決、元信と半蔵の関係は、主従関係を越えた信頼関係に発展していきます。


この作品では、様々な術を駆使して戦う、素っ波の姿が描かれています。

どれも荒唐無稽な忍者モノと異なり、なるほどこれが忍法というものかと納得させられます。

そして、家康の他にも今川義元、武田信玄、織田信長などの戦国大名が登場し、彼らがいかにして天下取りを狙ったかを、その思想を含めてとても興味深く描いています。

羽柴秀吉や明智光秀、蜂須賀小六などの武将も、商人、武家と出目こそ違え、みな素っ波としての経歴をもっており、通説とは違った戦国史の見方を示してくれます。


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