マンガ・コミック/口コミでおすすめの2000年代の少年マンガ

濃い内容に衝撃!マンガ家を目指す若者『バクマン。』

マンガ家を目指す若者たちのスポ根風サクセスストーリーです。豊富な制作裏話、膨大な劇中作の書き分けやアイデア、とにかく濃い中身でインパクト大。「友情」「努力」「勝利」の王道パターンを踏まえた邪道マンガとしてうまく成立しています。

投稿記事

少年誌の限界に挑戦する大場&小畑作品

 

 

■作品名
バクマン。

■作者名
原作:大場つぐみ、作画:小畑健

■巻数
全20巻

■おすすめの理由
2008年から2012年まで週刊少年ジャンプに連載されていた作品。
マンガ家を目指す若者たちのスポ根風サクセスストーリー……なんですが、
小畑さんが土方茂名義で連載していた『CYBORGじいちゃんG』や『とっても!ラッキーマン』が載っている頃のジャンプを読んでいた世代からすると、色々深読みできるマンガとして大変面白く読めました。

『DEATH NOTE』が出たときも、殺伐とした内容に、「これ本当に少年ジャンプで連載しているの??」と驚きましたが、『バクマン。』も衝撃的でした。自社マンガのみならず、他社マンガも実名で出す、アンケート至上主義をネタにしてしまう、大場つぐみの正体は謎のはずなのに、ネームを公開して画風をバラしてしまう……などなど、インパクト大でした。

豊富な制作裏話、膨大な劇中作の書き分けやアイデア、とにかく中身が濃いのですが、
唯一しっくりこないのは、女性キャラの描き方。男性の思い描く理想フィルターがちょっと濃すぎてここだけリアルを感じません。少年誌としては出てくる女の子を男の子の理想像に近づけないとウケないからなのか??と勘ぐってしまうほどですが、そこさえ目をつぶれば「友情」「努力」「勝利」の王道パターンを踏まえた邪道マンガとしてうまく成立しています。すごい!!

劇中、少年誌に中年ベテラン作家を使い続ける可非が取り沙汰されていましたが、
大場・小畑タッグの次回作はあるのかちょっと不安になってしまいますね……。
またぜひとも凄まじい新作が読めるといいなあと思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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