映画のような別れ…
付き合って1ヶ月で国際遠距離になった、旦那との話です。雨が降って肌寒くなった6月のある日、わたしは彼の見送りで空港にいました。
彼の帰国を知りながら告白して付き合うことになり、この日が来るのは分かっていたはずなのに、やっぱり当日になると辛くて辛くて。
前日まで半同棲で過ごしてきたので、なおさらでした。
わんわんと泣くわたしを抱きしめ、「2度と会えないわけじゃないから」と、絞り出すような声で言われました。
普段弱みを見せない、ましてどんなときも泣いたりしないような人なので、今にも泣きそうな、あの震える声は今でも耳に残っています。
あの瞬間は寂しさでキュンとする暇もありませんでしたが、今思い出してはニヤニヤできるという感じです。
生涯の伴侶となった今でも男らしい部分は変わってはいないようですが、まるで飼い犬のようにわたしに懐き、ずいぶんフニャフニャ言うようになりました……。