諦めなかった保育園探し
年度途中で保育園の申請をしていたので、求職中でありながら先に保育園が見つかりました。5月生まれで、すでに3歳になっていましたが、いわゆる2歳児クラスからの11月入園です。
その保育園は、障害児と健常児が一緒にのびのび育つことで有名な統合保育をしている園だったので、「入園できるならいつでもいい!」と秋に申請していたのです。
実はその年の9月頃は来年度の幼稚園の入園に向けて申請を始める時期でした。
息子には自閉症という発達障害があることを複数の幼稚園に伝えると、
入園を拒否されることが続き、悩んだ私は保育園に申込みをしました。
市役所では「保育園の入園にあたり、障害者枠というのは一切ありません。
保育園は仕事をしている人が預けるためのところです。」とすげなく言われました。
しかし、行き場がないのは納得できないので、当時「待機児度数が全国8位の市」と
新聞に書かれていても諦められませんでした。
ある日「保育園に空きが出たので、来月から来てください。」と言われました。
申請した次の月にひょっこり入園することになり、青天の霹靂。
しかし、一方で、急に決めた保育園。主婦の再就職がとても難しく、悩んでいました。
ただ、仕事が決まらないと保育園も2ヶ月しかいられません。
意を決して前の職場の上司に電話して、事情を話し、一度出産と育児のために退職した職場に
復帰させていただきました。
保育園の入園の1ヶ月あとに職場に出勤することを配慮してもらえたので、
ゆっくりと慣らし保育をすることができました。
慣らし保育の詳細
2週間ほどはお昼の給食を食べてからお迎え。次の1週間は午後のお昼寝とおやつを食べてから。
最後の1週間は仕事が終わって迎えにいくのと同じくらいの、16時すぎのお迎えにシフトしました。
保育園とのやりとりは、連絡ノートで体温、睡眠時間、食事、排泄の有無などを細かく書いていました。
時間もあったので、保育士さんと相談できました。
幼稚園児で言うところの年少、つまり4歳児クラスに上がっても、
しばらく送りに行くと大泣きの洗礼は受けましたが、徐々に慣れていきました。
統合保育で保育士さんは障害や病気を理解して、一生懸命育ててくださいました。
慣らし保育のころのクラスのみんなと一緒に大きくなって、お友達に助けてもらいながら、
すくすく育っています。