床材・フローリング/床材の基礎知識・選び方

そのフローリングで本当にいいの!?失敗しない選び方

住宅の中で身近な床材のフローリング、最初から選ばれているもののままで良いとか、無垢は高くて手が出せないなどと思っていませんか?色や質感も多種多様で、サイズや時期によっては無垢でも安価な物もあります。また、本物の木もあればプリントされている物もあります。ここでは、毎日目にするものだからこそ大切にしてほしい、フローリングの失敗しない選び方を書いていきます。

原田 正史

執筆者:原田 正史

思いやりの家づくりガイド

日本の住宅文化において、畳の座の生活から洋風文化の影響もありすっかりフローリング+テーブル+ソファーの生活が定着していますね。そこで自分のイメージに合ったフローリングを選ぶことができるように、また失敗しないようにフローリングのあれこれをお話します。元々flooringとは床材の意味で、木以外の物も指しますが、ここでは木質系の床材に絞って解説していきます。

フローリングの分類

フローリングは製作加工により大きく3つに分けられます。
1.プリントされたプリントフローリング
2.薄い板を積層した複合フローリング
3.無垢フローリング
これらを元に説明していきます。

プリントフローリング

価格的にもっともリーズナブルの商品が多いと言えます。
商品自体の価格を下げるため、合板やMDFという木材を繊維状にほぐした物を接着剤などで板状にしたものに、木目模様を印刷した強度のあるシートを貼った物です。
プリントフローリングundefinedMDF

MDF+プリントフローリング

合板+プリントフローリングundefined端部をカッターで削いでみたところ

合板+プリントフローリング 端部をカッターで削いでみたところ

プリントフローリングの木目

プリントフローリングの木目


床に貼った場合、立ち位置から見るとプリントであることがほとんどわからないほど、木目が本物のように印刷されています。無垢材のように反りなど心配がないので、ローコストでありながら床暖房につかえる商品もあります。

ただ下地がMDFで出来ている商品は、洗面室やキッチンなどの水がかかる可能性のある部分には、使用しない方が良いでしょう。それはフローリングの間の隙間や、表面に傷が付いている場合に、そこから水が染み込むので、水に強くない段ボールのような下地のMDFが膨れたり、シートが剥がれやすくなったりするためです。そうなると張り替えるしか手段がないので、水がかかるところに使用するのはやめた方がいいでしょう。

次のページで複合フローリングと無垢フローリングを解説します。
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