学資保険/学資保険の返戻率を上げる方法

兄弟で同じ学資保険に入って戻り率アップ

教育費は子どもの人数に合わせて、計画的に貯めていきたいもの。兄弟で一緒に入るとお得な学資保険(こども保険)をご紹介します。保険料が割引になり、戻り率(返戻率)がアップするというものです。

岩城 みずほ

執筆者:岩城 みずほ

学費・教育費ガイド

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教育費の負担は、一般的に子どもの人数に比例して大きくなります。以前、「年子の教育費、どう確保するのが賢い?」でもふれましたが、教育費は子どもの人数に合わせて、より計画的に貯めていかなければなりません。

今回は、戻り率(返戻率)が高くて人気の学資保険(こども保険)の中でも、兄弟で入るとお得というユニークな制度のあるものをご紹介しましょう。

兄弟割引のある学資保険

兄弟割引制度で戻り率アップ

兄弟割引制度で戻り率アップ

戻り率(返戻率)というのは、保険料の総支払額対し、受け取る予定の保険金の割合のことです。会社によっては、受取率ということもあります。戻り率は大きければ大きいほど、契約者にとってはお得だといえます。

フコク生命の学資保険「みらいのつばさ」には、2人めの子どもから保険料が割引される「兄弟割引」があります。

富国生命保険相互会社広報部の方にお話をうかがうと、「当社の保険に複数ご加入いただいているお客さまにメリットを提供するとともに、多くのお子さまを育てているご家庭に対し、少しでもお安い保険料で教育資金等をご準備いただけるようにとの思いから、この制度を導入しました」とのことでした。このような「兄弟割引」は他社にはないそうです。

兄弟割引で保険料が月額200円安くなる

保険の内容を、事例に沿ってご紹介しましょう。

契約者Aさんは、30歳男性。長男Tくんが生まれてすぐ、フコク生命の学資保険「みらいのつばさ」の満期保険金200万円、J(ジャンプ)型に加入しました。この学資保険は、大学入学前の11月1日に、大学入学祝金として200万円、22歳の保険満期金200万円が受け取れるというものです(祝金は受け取らずにそのまますえ置くことも可能です)。

2年後、次男Hくんが生まれたため、同じ保険に同じ受取時期を想定して加入しました。保険料と戻り率は以下のようになります。

お得な兄弟割引

お得な兄弟割引


保険料は月額で200円安くなります。払込総額にすると4万3200円。戻り率もアッップします。さらに、保険料を全期前納にした場合、兄弟割引適用で戻り率は最大119.5%になるということです。

このメリットについて、富国生命保険の広報担当者は、「割引が適用されることで貯蓄性がさらに高まることに加え、複数の学資保険を同じ会社でご契約いただくことで、お客さまの側でも契約の管理がしやすいというメリットがあると考えております」と話しています。

ただし、注意点があります。兄弟姉妹のそれぞれの契約の契約者は、同一である必要があるということです。

学資保険はメリットとデメリットを理解したうえで利用を

学資保険の大きなメリットは、確実に教育資金が作れることと、契約者に万一のことがあった場合、保険料が不要で、祝金・満期保険金は保険料が払い込まれたものとして受け取る事ができるということです(会社によっては、保険料払込免除特則なしのタイプがあります)。確実に必要で、必要な時期が決まっている教育費を計画的に作っていくのに、学資保険はおすすめです。

一方で、加入時の利回りが契約中ずっと適用されるということは、今後、金利が上がるということになれば、他の金融商品よりも利回りが低くなる可能性があるということです。また、中途解約をすると元本割れをすることもありますので、加入の際には、今後の金利の動きや満期までもち続けることができるかなどもよく検討してください。

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