PC周辺機器/ハードディスクの選び方

外付けハードディスク活用のススメ(2ページ目)

「ハードディスク(HDD)の容量が足りない!」──そんな時にお薦めしたいのが外付けHDDの活用だ。外付けHDDを増設すると、単純に「HDDの容量が増える」というだけでなく、さまざまなメリットを得ることができる。

安蔵 靖志

執筆者:安蔵 靖志

デジタル・家電ガイド

音楽ファイル、動画データなどを一元管理

前述の「データ同期」はちょっとマニアックな使い方かもしれないが、こちらは一般的で便利な使い方だろう。最近は1.5TBや2TBといった大容量の外付けHDDが低価格になってきており、こうしたHDDを利用すれば音楽ファイルや動画データを一元的に管理できる。

iTunesやWindows Media Playerなどを使ってPCで音楽や動画を楽しむ場合、どうしても気になるのがHDD容量だ。特に起動ドライブとデータドライブが分かれていない場合、これらのファイルを保存すればするほど容量が圧迫されてしまう。場合によっては必要なアプリケーションをインストールできなくなることもある。

だが外付けHDDに楽曲や動画、写真などのデータを一元管理すれば、HDDがいっぱいになっても起動ドライブを圧迫することはない。「PCをミュージックマシンにしたい」という人などにお薦めの使い方だ。

●お薦めのモデルはこれだ!
・アイ・オー・データ機器 「HDCR-U1.5」

1.5TB HDDを搭載するUSB接続モデル。500GBモデルや1TBモデルも用意する。ファンレス設計になっており、動作音が静かなのも魅力だ。ディスクアクセス高速化ソフトや同期ソフトなどを無料でダウンロードできる。


LAN HDDなら家庭内のPCで共有できる

外付けHDDでお薦めしたい活用法の一つとして最後に紹介するのが、LAN HDDによるデータの共有だ。一般的なUSB接続の外付けHDDではできない(※)データの共有が手軽に行える。

※PCで共有設定を行えばUSB HDDでもデータを共有できるが、その場合はサーバーとなるPCが起動していなければならない。

写真や動画などをLAN HDDに一元管理するようにすれば、お父さんが撮った一眼レフ画像やビデオ動画から、お母さんが撮ったコンパクトデジカメ画像、ケータイ画像まで、すべて一元的に管理できる。もちろん、iTunesなどで音楽ファイルの保存先をLAN HDDにしておけば、すべての楽曲を家中のPCから楽しめるようになる。

LAN HDDには家電ネットワーク規格「DLNA(Digital Living Network Alliance)」に対応したモデルもある。こういったモデルを利用すれば、HDD内に保存したデジカメ写真やビデオカメラで撮影したムービーなどを、DLNA対応のテレビで視聴するといったこともできる。家庭内LANを徹底的に活用したい人には、こういった進歩的な使いこなしをお薦めしたい。

●お薦めのモデルはこれだ!
・バッファロー 「LinkStation LS-CH1.0TL」

1TB HDDを搭載するLAN HDD。保存したデータにWeb経由でアクセスできる機能やDLNAサーバー機能、USB接続のプリンタを共有できるプリンタサーバー機能などさまざまな機能を備えている。500GBモデルや1.5TBモデルも用意しており、かなりリーズナブルなモデルと言える。


【関連サイト】
バッファロー HDD(ハードディスク)総合情報サイト
ロジテック
アイ・オー・データ機器 ハードディスク(HDD)製品一覧

【編集部おすすめの購入サイト】
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