返ってくるのは過払い金だけじゃない!
過払い金は、元本のほか、利息、弁護士費用、慰謝料まで請求できる可能性があることを知りましょう
実は、過払い金に付いた利息、返還請求のために依頼した弁護士の費用、借金問題のせいで心を痛めた分の慰謝料等といった、いわば過払い金の「オマケ」も含めて請求できる可能性があり、現に認めた判決もあるのです。
そこで、以下では、過払い金とともに請求できる可能性のある、利息、弁護士費用、慰謝料というプラスのオマケに加えて、過払い金に税金がかかるのか?というマイナスのオマケについても、見ていきましょう。
放置していても年5%も利息がつく?
銀行預金には、長く預けていると、少しずつではありますが利息がついてきます。実は、過払い金も同じなのです。過払い金には、過払い金が発生した時点から利息がついていき、毎日毎日、利息の分だけ返還されるべき金額が増額していきます。その割合は、1年に5%とされています。1年に満たない場合は日割り計算となり、例えば半年であれば2.5%ということになります。
5%というとわずかのように感じられますが、2年で10%、10年だと50%にもなりますので、利息分は意外と軽視できない金額に膨らみがちです。
実際に利息を計算すると驚きの金額に
例えば、8年前に完済した借金をよく調べてみたら、実は最終的に100万円の過払い金が存在していたとします。この場合、元本(=過払い金額)100万円に対して年5%の利息が8年間乗り続けますので、100万円×5%×8年=40万円もの利息がついて、元利合計140万円も返還請求できることになります。銀行の定期預金の金利でさえ0.1%や0.2%というレベルですので、これに比べると5%というのは、超高金利です。ですから、過払い金というのは、年5%の超高金利の銀行に預けっぱなしの預金が眠っているのと同じ状態なのです。これを「引き下ろし」しない手はありません。
ですので、ぜひとも心当たりのある人は、取引履歴を取り寄せて、引き直し計算を依頼することをオススメします。
かかった弁護士費用まで請求できるか
『過払い金返還請求にかかる弁護士費用、結局いくら?』という記事でも説明したように、過払い金返還請求を弁護士に依頼した場合、少なからぬ弁護士費用がかかります。ですが、お金をかけて弁護士をつけてまで過払い金返還請求をしなければならなくなったのは、そもそも、消費者金融会社が法律の上限を超える貸付をしたせいなのです。ですから、弁護士費用も、消費者金融会社に負担させたい!と考えるのは当然でしょう。
では、この弁護士費用まで支払わせることは可能なのでしょうか。
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