ウッドフェンスとは

ウッドフェンスとは、木でできたフェンスのことで、昭和的に言うと、板塀でしょうか。昭和40年代では、隣との境界の話し合いで、仕様が決まらない場合に、「ブロック塀か板塀のどちらかが好ましい」と判例にもあったくらい、板塀は一般的でした。しかし私がこの仕事を始めたころには、古臭い、時代遅れとされていました。

しかし、20世紀が終わるころには、庭のスタイルが多様化していきます。花や植物に加え雑貨やアンティークなどが主役となり始めます。それらを飾るために、加工がたやすくデザインの変更が柔軟におこなえるウッドフェンスが人気を集めるのです。

ウッドフェンスの特徴   

ウッドフェンスの長所の第一は、アルミなど無機質な素材とは違い、温かみがあるところでしょう。ですから、あまり厚塗りは避け、木目を生かす塗装がお勧めです。第二は、加工性の高さでしょう。木の持つやわらかい材質は色々な形に切ったり、穴を開けたりができ、また、色々な塗装が可能で、それらを組み合わせることで無限のデザインができ、個性を主張するには最高の素材です。

ウッドフェンスの短所はやはり耐久性でしょう。有機物なので、いつかは土に返ります。硬度の高い木材を選び、防腐作用のある塗料とあわせれば、ある程度の耐久性は確保でます。
ウッドフェンスの特徴

加工性にすぐれ、多彩の表情を持ち、オリジナルデザインの追及には最適


ウッドフェンスの材質 

ウッドフェンスの短所を補うために、材質は硬いほうが良いでしょう。一時期人気があった、南米産のアイアンウッド系の、ウリンやイペという木材の硬度は最高クラスで、「100年腐らない」と言われていますが、木目が目立たず、木材の利点を損なっています。しかも、あくが強く塗装が困難であるうえ、地球の酸素の3分の1を産出し、地球の肺と呼ばれるアマゾンから伐採されているので、お勧めしません。間伐材として処分される、杉や桧が良いでしょう。特に桧はお風呂に使われるほど水に強く硬い木で、ヒノキチオールという防腐成分を持ち、日本の気候にあった最適な木材と言えるでしょう。

ウッドフェンスの役目

昭和では、外周工事で地面の区割りやセキュリティーや目隠しが主な役目だったウッドフェンスですが、最近では、緑や花の背景とするためや、雑貨やアンティークを飾るキャンバスとするためにも施工します。時にはウッドフェンス自体が庭の主役となる等、庭の多様化ともに、ウッドフェンスも多様化しています。
ウッドフェンスとウッドゲートドア

ウッドフェンスが主役になることもある


次ページでは無限のデザイン性能を持つウッドフェンスのデザインを、色々学んでいきましょう。