「半沢直樹」vs「家政婦のミタ」
まいど、相場の福の神こと藤本です。堺雅人主演のTBS系連続ドラマ「半沢直樹」の勢いが止まりません。なんと8月4日放送の第4回では、関東地区の平均視聴率が27.6%(関西27.5%)を記録しています。第4話までの期間平均視聴率は22.3%となっています(ビデオリサーチ調べ)。
2011年放送の日本テレビ「家政婦のミタ」は最終話で最高視聴率40.0%を記録しましたが、第4話までは10%台でした。「家政婦のミタ」のペースを超える「半沢直樹」の今後に注目が集まりそうです。
「半沢直樹」関連銘柄は?
ドラマ「半沢直樹」の原作は、池井戸 潤氏の以下の半沢直樹シリーズです。 池井戸 潤氏は、現・東京三菱UFJ銀行出身の小説家です。- オレたちバブル入行組(2004年12月 文藝春秋 / 2007年12月 文春文庫)
- オレたち花のバブル組(2008年6月 文藝春秋 / 2010年12月 文春文庫)
半沢直樹の勤める「東京中央銀行」は架空の銀行です。特定の銀行がモデルとなっているわけではないのと、このドラマにおいてメガバンク自体の描かれ方がネガティブな部分も多いので、「半沢直樹」の大ヒットがメガバンクに大きなプラスになることはなさそうです。
ストレートですが、「半沢直樹」の大ヒットで儲かるのは、番組を放映している東京放送ホールディングス(東証1部・9401)ではないでしょうか?今後、DVD化や映画化など、様々な展開が想定されますので、「半沢直樹」関連銘柄のド本命銘柄といえそうです。
【9401】東京放送ホールディングス(東証1部)
■会社概要関東の民放キー局の一角。赤坂サカスなどの不動産収入が収益の柱となっています。
■株式データ(8月6日終値基準)
株価:1342円
単元株数:100株
予想PER(連):30.80倍
実績PBR(連):0.76倍
予想配当利回り:1.21%
時価総額:約2523億円
■株価の推移
昨年10月15日に安値687円をつけてから、アベノミクス相場に上手く乗り、今年4月25日高値1623円まで、約2.3倍まで急騰しました。その後は6月13日安値1121円まで急反落。現在は、1300円から1400円の小幅のレンジでのもみ合い相場となっています。
■株主優待
権利確定日:3月末
優待がもらえる株数:100株以上
優待内容:
100株以上保有で特製QUOカード1枚(1000円分)
1000株以上保有で同社主催展覧会・当社出資映画・落語会への招待(抽選)
■注目ポイント
なんといっても今年最大のヒット作となりそうな「半沢直樹」です。民放テレビ局の収入の大半は、タイム・スポットのテレビCMの広告収入です。クライアントとしては、当然広告効果を求めますので、そのキーとなるのは視聴者数=視聴率です。高い視聴率を獲得できる「半沢直樹」が大きな武器になりそうです。また、放送終了後のDVD化や映画化などでも大きな収益が期待できそうです。
また、TBSは、「クールジャパン」の国策にも乗って、海外テレビ局への番組販売も積極的に行っており、「TBSオンデマンド」などで有料の番組配信にも注力しています。
今までの広告収入だけに頼らず、番組販売や有料配信、映画化などで顧客を獲得するためには、優良なコンテンツが必要になります。今回の「半沢直樹」の大ヒットは、TBSに大きなプラスとなりそうです。
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