日本で最初の米国総領事館

 

 

玉泉寺は静岡県下田市に建つ曹洞宗の寺院ですが、敷地内にハリス記念館が建造されています。江戸時代の幕末に来日したタウンゼント・ハリスは、玉泉寺に日本最初の米国総領事館を置いたのです。

幕末に海外から様々な人が訪れた下田の街ですが、玉泉寺は仏教寺院としてではなく、日本の海外化をリードする施設に変化しました。徳川幕府とロシアが日露和親条約について交渉を行う場となったことに始まり、ディアナ号で来日したロシアの高官が滞在しました。

続いて、ドイツ商人のルドルフがここで約半年暮らしました。そして、サンジャシント号でアメリカから下田に訪れたタウンゼント・ハリスは、玉泉寺を日本最初の米国総領事館としたのです。
 

 

 

 

ロシア、ドイツ、アメリカなどの人々が境内を歩いていたのですが、それらの人々とのコミュニケーションはどうなっていたのでしょう。ロシア語、ドイツ語、英語、少なくとも3ケ国の言語が必要だったわけです。鎖国を続けていた日本に、外国語を話せる人なんていたのでしょうか。

そうは言っても、次々に諸外国との外交関係が生まれ、現在のグローバル社会の礎が築かれたわけです。ハリス記念館には、開国に向かって進む日本の様々な資料が展示されています。

また境内には、黒船の乗員5名とディアナ号乗員3名、アスコルド号乗員1名など、日本で命を落とした諸外国の人々の墓地が作られています。

■玉泉寺 ハリス記念館

住所:静岡県下田市柿崎31-6
電話番号:0558-22-1287
料金:大人 400円、小学生 200円
営業時間:8:00~17:00
定休日:年中無休
アクセス:伊豆急下田駅から須崎・爪木崎行きバス 「柿崎神社前」下車 徒歩2分
HP:www1.ocn.ne.jp/~gyokusen/

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