土地の売却・土地売買

「古家付土地」の効き目!?

一般的に土地の売却は、マンションや戸建てと比べて難易度が高くなります。特に更地。当然のことながら建物が建っていないため、買い手側は、建物が建ったあとの「想像」でしか判断する材料がありません。では、少しでも検討材料を多くするために、現存する古家を活用してみませんか?

楯岡 悟朗

執筆者:楯岡 悟朗

土地活用・不動産査定ガイド

土地の販売は難しい

一般的に土地の売却は、マンションや戸建てと比べて難易度が高くなります。特に更地。当然のことながら建物が建っていないため、買い手側は、建物が建ったあとの「想像」でしか判断する材料がありません。少しでも検討材料を多くするために、ハウスメーカーや工務店にその土地の形状に合った参考プランを作成してもらいますが、それらはあくまで紙面上のもので、ちょっとした参考にしかなりません。

買い手が本来一番重要視するであろう陽当たり具合や、室内に入った時の家の規模感は、実物からしか感じ取ることができません。土地は家を建てるために必要な土台でありながら、それだけで判断することが出来ない特殊なものです。購入する実物を見て判断することが出来るマンションや戸建てに比べて、そうではない土地の販売が難しいのは、こうした要因が存在するからです。

古家の活用を考える

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程度の良い古家などは特に有効活用を考えてみても

古家を解体、更地とし、雑草等を処理して土地の見栄えを良くする作業を、業界用語で「お化粧」と言ったりします。売却物件は市場に出した時点で「商品」ですから、少しでも良い条件で売るために、商品を磨き上げる必要があります。このような販売する物件の見栄えを良くする「お化粧作業」を行うことは確かに大切です。

ただ、こうした「お化粧」作業を行う前に、もし敷地上に古家が存在するのなら、その古家を、売却するための材料として、目一杯を利用し尽くすという選択肢もあって良いと思います。

現存する古家と、同じ規模の建物を建築する、とは限らないでしょう。また、現存する古家が建築基準法に違反している建築物だと、同規模の建物を建築することは出来ません。

しかし、それらの違いが当然あることを認識した上で、実際の陽当たり具合や光が差してくる方向。室内の質感、隣地との圧迫感など、実際の古家が与える様々な情報は、参考プランから受けるものよりも段違いに多いです。こうした生の情報を、購入検討者に与えることができるだけでも、現存する古家を、売却活動に活用する効果はあります。その他にも、より広い層へアプローチが広がる可能性もあります。次ページで見ていくことにしましょう。

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