ウィーンの森エリア
冬になると真っ白に染まるウィーンの森。雪景色がなかなか神秘的
ウィーンの中心街から30分ほど地下鉄やトラムを乗り継ぐと、そこはもう大自然!ヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツ、「ウィーンの森の物語」のテーマにもなっているウィーンの森は、街を半円状に囲んだなだらかな丘の上広がる大規模なもの。特にカーレンベルクと呼ばれる丘の頂きには展望台が設置されており、観光客に好評を博しています。ウィーン市街はもちろんのこと、はるか遠方の大自然まで、雄大なパノラマを楽しむことができるのがポイント。
カーレンベルクの丘の麓にあるハイリゲンシュタットには、「ハイリゲンシュタット遺言の家」や「ベートーベンの散歩道」など、ベートーベンに縁の史跡が多くみられるので、音楽ファンには必見のスポット。
典型的なホイリゲ料理
また、カーレンベルクの斜面畑ではワインが栽培されており、その裾野にあるグリンツィングと呼ばれる地域には、自家製の新酒を振舞う居酒屋・ホイリゲが集中しています。素朴な肉料理などの家庭料理が味わえるほか、アコーディオンやバイオリンによる生演奏が入ることが多いので、「お酒も音楽も!」という人には外せないエリアでしょう。
今回紹介した他にも、ウィーン近郊には、富裕層に人気の温泉療養地バーデンや、美しく青きドナウ川流域の世界遺産・ヴァッハウ渓谷、やはりその景観の美しさで有名な世界遺産のセメリンク鉄道など、見所には事欠きません。ご自分のオーストリア旅行プランの日程表と照らし合わせて、どこを効率的に回れば良いかじっくり考えてくださいね。