首都ウィーンと周辺エリア
オーストリアの首都ウィーンは、今では「音楽の都」として名を馳せています。しかしここは数百年もの間、ハプスブルク帝国および神聖ローマ帝国の首都であると同時に、オーストリア=ハンガリー二重帝国の政治的中心地でもありました。主な観光の見どころはリンク内の旧市街地にありますが、ドナウ川沿いエリアのプラーター公園や、街の周辺にあるウィーンの森エリアも見逃せません。観光もグルメもショッピングも堪能できる!
情緒たっぷりの旧市街とリンク沿い
毎年かの有名なニューイヤーコンサートが開かれる黄金のホール。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団本拠地の学友協会内にある
かつてウィーン市街を取り囲んでいた城壁・城門を取り壊し、堀を埋め立てて道路となった場所が現在の“リンク”(ドイツ語で「輪、リング」の意)と呼ばれる環状エリア。そのため主な歴史的見所は、このリンク内にある旧市街(ウィーン1区)とリンク沿いに集約されているといっても過言ではありません。時間のない旅行者の方は、このリンク内とリンク沿いをとりあえず制覇しておくと良いでしょう。主な見所は以下の通り。
■ハブスブルク家に所縁の深い場所
ホーフブルク王宮、シュテファン寺院、カプツィーナー納骨所、スペイン乗馬学校など
■芸術・音楽に所縁の深い場所
国立オペラ座、ホーフブルク王宮内のチャペル(ウィーン少年合唱団の活動場所)、美術史博物館、学友協会(上写真)など
ショッピングに精を出したい方は、ケルントナー通り沿いのお土産ショップや、ホーフブルク王宮前のコールマルクト通りに展開されるブランドショップ街に赴くのがお勧めです。美味しいオーストリア料理のレストランや、皇室御用達の老舗カフェが軒を連ねているのも、またこのエリア。
ドナウ川沿いにある、かつての皇帝狩猟場
プラーター公園
プラーター公園のど真ん中を突っ切るハウプトアレー。夏場はスポーツを楽しむウィーン子たちで溢れかえる
かつて皇帝の狩猟場であった広大なプラーター公園(総面積600万平方メートル)は、草木が生い茂り、小川の流れる都会のオアシス的存在。週末になるとジョギングやサイクリング等に勤しむウィーン子たちや、のんびりとお散歩を楽しむ親子連れ、ペット連れで溢れかえっています。
ゴンドラは12人乗り。中でディナーを楽しんだり、結婚式を行ったりと、用途は様々