権威や声の大きな人に盲従するのはNG

リストラされないために必要なこととは

リストラされないために必要なこととは

アベノミクスの3本目の矢である成長戦略では、女性の社会進出支援がうたわれています。小松さんは、女性の社会進出が、働く意識や仕事に取り組む姿勢にも変化をもたらす可能性があると話します。

「私事ですが、数年前から趣味で料理教室に通い始めました。その1回目に、女性3人、男性は私1人のチームで料理をすることになったんです。最初は戸惑いましたが、次第に彼女たちの手際の良さと、初対面だというのにお互いに声をかけあいながら、チームワークで作業を進める様子に驚かされました」

それも、細かな打ち合わせをするでもなく、それぞれができることから調理をはじめ、手が空くと他の人の仕事を手伝い、時には小松さんのサポートもし、あっという間に料理を作りあげたと言います。

「一方、中年男性4人のチームは、一番年長らしき人がリーダーになって仕事を分担し、リーダーが指示を出し、他の人は指示に従うスタイルで進めていました。日本の職場にありがちな、声の大きい人や権威のある人におうかがいをたて、盲従するスタイルです。その結果、時間が足りなくなり、最後は講師の先生に助けてもらっていました」

ルールにとらわれる過ぎることは、むしろマイナスになることも

男性4人のグループの様子に、小松さんは日本企業にありがちな、事業展開のスピードの遅さや意思決定の遅れに通じるものを感じだといいます。

「料理教室で求められるものは、時間内に課題の料理を作ることです。誰がどの仕事を担当するかとか、細かな手順や起きうるリスクをいちいち確認する必要はありません。より良く、より早くできる方法が見つかったら、その都度、提案して実行する。逆に問題が起きたら、対処の方法を考えればいい。それは仕事をするうえでも同じ。ルールにとらわれ過ぎない合理性や柔軟性が大切なのです。この点では、男性よりも女性のほうが勝っているかもしれません」

職場に女性が増えることで、仕事を進めるうえでの合理的や柔軟性が高まり、結果として周囲に好影響を与える可能性もあり得るのです。

次は、中高年でも転職に成功する人の働き方を解説します

監修/小松俊明(人材コンサルタント) 取材・文/大山弘子  
イラスト/竹松勇二 パネルデザイン/引間良基


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。