高い集じん力で、安心の仕上がり
約18畳で集めたホコリの量
約18畳のリビングダイニンクで稼働。リビング側・ダイニング側と2エリアに分割して動いていましたが、トータルで30分弱でしょうか。右の画像が、一回の掃除でダストボックスにたまったホコリです。犬の毛と綿ボコリがぎっしり……と、かなりの量を集めていました。稼働時間に対しての集じん効率はなかなか高いと感じます。自宅以外の場所でも、疑似ゴミを巻いて試したのですが、一度通過したところのゴミはほとんどしっかり吸い込んでいました。集じん能力はかなり高いといえるでしょう。
このロボット掃除機はリチウムイオン電池搭載。約1.5時間の充電で満充電になります。この状態で約1時間の連続運転が可能です。また、途中で充電が切れても、一旦ホームベースに戻って充電をします。しかも、再度中断した場所から掃除を再開するという賢さにはオドロキです。しかし、効率良く動くせいか、ガイドが試用していた間に、Maxの1時間をフル稼働することはありませんでした。効率が良いということは、節電にも直結するんだと実感しました。
定期的なお手入れで性能維持を
■ダストボックス
上左:ダストボックスは上に引き出す仕様/上右:緑色の部分がダストカップのフタになる/下左:緑色のフィルター部分を開閉し中のゴミを捨てる/下右:フィルターのヒダヒダの間にもホコリは溜まるので定期的な手入れは必須
ダストボックスは上に取り出すタイプなので、集めたホコリが散らかりにくい仕様です。吸引口とは反対側のフィルター部分が開閉し、そちらからゴミを捨てます。ダストボックスの容量は約0.4Lなので、掃除の度に捨てる感じになると思いますが、ゴミはするっと出てくるので、面倒に感じることはないでしょう。ただし、ボックス内のゴミだけでなく、フィルターの間にも細かなホコリが詰まります。毎回ではなくても大丈夫ですが、お手入れは必須です。
■ブラシのお手入れ
本体を裏返し、左側のサイドブラシと、ブラシカバーの中にある回転ブラシを取り外してお手入れする
吸引口にある回転ブラシとサイドブラシの手入れが必要です。本体をひっくり返して、それぞれのブラシを取り外してホコリを取り除きましょう。サイドブラシは、磁石式で簡単に着脱できます。糸くずやわたボコリが絡んでいますので、取り除きます。ブラシのヘタリが激しくなったら取替えです。本体の回転ブラシは、ブラシカバーを外せば簡単に取り外せます。髪の毛やわたボコリが絡まっているので、こちらも地道に取り除きます。構造はシンプルですし、ブラシの植毛はあまり密ではないので、そんなに手こずることはなさそうです。
ロボット掃除機であれば、どのマシンにもいえることですが、ゴミ捨てはじめ、フィルターやブラシの手入れなどのメンテナンスは必須です。これを怠ると、せっかくの性能が維持できません。掃除機かけを代行してもらっていることを考えれば大した労力ではありませんので、定期的に取り組んで下さい。
自宅PCでソフトウェアのバージョンアップが可能!
操作パネルでは、現在のバージョンが確かめられるなど、様々な操作が可能
操作パネルなど、PCっぽい雰囲気が漂うロボット掃除機らしく、ソフトウェアのバージョンアップも自宅のPCとロボット掃除機をUSBケーブルでつなげばできるとのこと。いかにもロボットらしい仕組みですね。最近は、スマホ連動の家電が続々と登場しているので、近い将来、スマホでのバージョンアップもできる気がします。ロボット家電が進化している今、こんな仕様も家電のスタンダードになる日も近いのかもしれませんね。
王者ルンバのライバル登場!? 価格に見合った働き者
市場価格7万円台は、ロボット掃除機では高価格タイプ。しかし、部屋の角にフィットしやすい形状で隅のホコリ除去率を向上し、幅広の吸引口で一度の走行で多くのゴミを吸い込めるようにするなど、独自のD型フォルムの効果は十分発揮しています。実際に使ってみると、行動力・集じん力ともに優秀で、価格にみあった性能だと実感しました。キチキチ効率良く動く行動パターンや、部屋の隅までしっかり入り込むD型フォルムは、几帳面な人にはきっと満足度が高いはず。今まで、ロボット掃除機に対して「いまひとつ信用できないなぁ……」と思っていた人も、これなら安心感があるのではないでしょうか。ロボット掃除機の王者ルンバに、いよいよライバル登場の予感です!