フライヤー・ノンフライヤー

注目の新家電「フィリップス・ノンフライヤー」(3ページ目)

2010年欧州で発売を開始して以来、既に世界40カ国で販売し、累計販売台数は100万台を突破した人気家電がいよいよ日本に上陸! その実力をガイドが試してみました。

執筆者:戸井田 園子

食材を入れるバスケットは丸洗い、 庫内も定期的なお手入れを

フィリップス・ノンフライヤー【HD9220】

バスケットの下には、パン粉などのカスが落ちるので、丸ごと洗えるのは便利

食材を入れる部分は、取り外して丸洗い可能です。外側本体と内側のバスケットも分離し、それぞれ食洗機にも入れられます。ただ、よほど大きい食洗機でないと、これだけでいっぱいになってしまいそうなので、手洗いがベターでしょう。

 
フィリップス・ノンフライヤー【HD9220】

バスケットを外した上部にある渦巻状のヒーターはブラシなどで汚れを落とします

気になるのは、本体内部のお手入れ。バスケットの上部には渦巻き状のヒーターがあり、この部分にも汚れは付きます。取り説には、汚れはブラシなどで取り除くとありますが、ヒーターは向き出しになっているので、お手入れは少ししにくいかもしれません。定期的庫内を覗いて、清潔にするよう心がけましょう。

 

生活感のないデザインは◎、サイズはもうひとまわり小さいとベスト

フィリップス・ノンフライヤー【HD9220】

背面にある電源コードの根元部分は、シッポのように出っ張っています

いかにも庫内で高速循環を起こしているのが分かる、卵型のフォルムは、見た目に調理家電とは思えず印象的。実は、同社のスピーカーと似ているとか。調理家電とはいえ生活感がないのは、海外製品らしく、このデザインで「欲しい」という気分になる人も多いのではないでしょうか?

デザイン面で注文をつけるとしたら、電源コードの根元。シッポのように出っ張っているため、壁際にぴったり付けて置けません。調理中は背面から排気が出るので、壁から離さなくてはならないので問題は無いのですが、収納時は少しでも出っ張らない方がうれしかったかな……と。今度のモデルチェンジでは、フラットに納まることを期待しています!

もうひとつ気になるのは、その大きさ。今までにない家電なので、新たにキッチンに加わることを考えると、出したままにするにはスペースの確保が難しいのが現状です。かといって、どこかに収納して出し入れするには本体7kgはやや重く、もうひと回りコンパクトになると、より人気が高まると思いました。

 


使い方をリアルにイメージして、満足度の確認を!

手軽にヘルシーに揚げ物が調理できるノンフライヤー。油の準備や片付けなどの手間が軽減されるので、確かに便利な家電です。話題の製品をいち早く手に入れたという気分も含めると、価格以上の満足感が得られるでしょう。

ただ、先にも書きましたが、油で揚げたものと全く同じ味ということではないこと、一度に調理できる量はあまり多くないことなどを踏まえると、食べ盛りの子育てファミリーには不向きかもしれません。どちらかと言えば、まだ小さいお子さんが居るので安全に揚げ物が作りたいとか、手軽に揚げ物を食べたい、というニーズに合っているのではないでしょうか。購入の際は、ご自身の使い方を十分にシミュレーションしてみて下さい。

※参考記事:注目の“ノンフライ”が作れる『熱風循環』とは?

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