フライヤー・ノンフライヤー

注目の新家電「フィリップス・ノンフライヤー」(2ページ目)

2010年欧州で発売を開始して以来、既に世界40カ国で販売し、累計販売台数は100万台を突破した人気家電がいよいよ日本に上陸! その実力をガイドが試してみました。

執筆者:戸井田 園子

従来の揚げ物ではなく「油を使わないヘルシーな揚げ物」

揚げ物といっても、衣なし・パン粉・小麦粉と、タイプはいろいろ。それぞれ仕上がりがどのくらい違うのか、タイプ別に試してみました!

■素揚げ系・フライドポテト
フィリップス・ノンフライヤー【HD9220】

油で揚げるよりさっばりとした味わいの「フライドポテト」

定番のフライドポテトは、衣も何もつけない素揚げ系です。ガイドが試したのは、冷凍タイプのフライドポテト。【200℃・7分】加熱すると、サクサクとした食感に仕上がりフライドポテトらしくでき上がりました。が、やはり油で揚げたモノとは若干違う仕上がりで、どちらかと言えば“焼き揚げ”という感じでしょうか。そもそも、ジャガイモは食材自体の油分は限りなく無いはずなので、より揚げ物らしく仕上げたい時は、スプレーなどで少量の油をかけると良いとのこと。もちろん“焼き揚げ”でも十分おいしいので、このあたりはこだわり度に応じて使い分けて下さい。

 

■パン粉系・海老フライ
フィリップス・ノンフライヤー【HD9220】

200℃でトータル11分加熱した状態の海老フライ……やや色白か?

次は、パン粉の衣で揚げるフライです。今回は海老フライとチキンカツの2つを試してみました。海老フライは、レシピブックを参考に【200℃・8分】で加熱。一旦取り出してみたところ、若干色が薄かったので、さらに3分ほど追加。ちょうど良い色に仕上がりました。チキンカツは海老フライの経験を踏まえ、最初から【200℃・10分】で加熱。今度は一発でベストな仕上がりになりました。

 
フィリップス・ノンフライヤー【HD9220】

200℃で10分加熱したチキンカツは、程良い色合いに仕上がっていました

食べてみると、いずれも中はしっかり火が通り程良い加熱具合です。また、衣は油で揚げた時よりサクサクした感じに仕上がり、食感はまさに「フライ」でした。ただ、衣の味はあっさりとしていて、例えるならトーストの味に近いのかな……と。理論的に考えてみれば、パン粉を焼き揚げにした状態なのでトーストの味に近いんだ、と納得できます。厳密に言えば、油で揚げる従来のフライとは異なりますが、味も食感も遜色なくおいしく仕上がりました!

 

■小麦粉衣系・から揚げ
フィリップス・ノンフライヤー【HD9220】

発表会で試食した「から揚げ」は、見た目も味も「から揚げ」でした!

最後は粉をつける、から揚げです。コチラは発表会で試食したのですが、ちゃんと「から揚げ」になっていました。加熱は【180℃・12~13分】とのこと。やや低めの温度で長めに加熱するのが良いようです。食材に油分が少ないポテトや衣自体が厚くて乾燥しているフライに比べると、小麦粉がしっとりした状態になるのに加え、鶏肉の油がしっかり染み出るので、素揚げやフライに比べるとノンフライに適しているのでしょう。

 

以上のように、食感・味ともに総じて仕上がりは良好です。カロリーや油の取り過ぎが気になる現代人にとっては、とても有効な調理家電となるので、世界各国で注目を集めているのも納得できる実力です。

しかし、油で揚げた「揚げ物」を基準にしてしまうと、やはり揚げ物独特の油の味わいやボリューム感は異なります。例えば、食べ盛りの男子や揚げ物が大好きな人は、物足りなさを感じるかもしれません。そういう意味も含めると、従来の揚げ物が油無しでできるのではなく、「油を使わないヘルシーな揚げ物ができる新しい調理方法」と捉える方がギャップは少ないと、ガイドは感じました。

次は、はお手入れについてです!>>
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