琵琶湖の美しい原風景を残す奥琵琶湖へツーリング
日本一の広さを誇る琵琶湖。最近、大津市などに近い南側は水質汚染の問題などが取り沙汰されていて、かつての水の美しさ取り戻すための運動も行われています。琵琶湖はとても広い湖です。湖岸に立つと対岸が見えない場所も多く、まるで海のような感じさえ受けます。
その琵琶湖も、奥琵琶湖と呼ばれる北部まで行くと開発の嵐に侵されていない美しい自然の姿を見ることができます。
京都や大津から国道161号線を湖畔に沿って北上すると、マキノ町に入ります。
このあたりは山が湖に迫っているせいか湖面は美しい緑色に輝いています。ここは、昔は海津と呼ばれた町で、古い蔵や商家、造り酒屋などがあちこちに建ち、琵琶湖の原風景をみせてくれます。
海津という地名からわかる通り、ここは日本海から一番近い琵琶湖最初の湊で、若狭と京都を結ぶ町として人や物資が溢れ、中世の頃から近世まで宿場町として栄えていました。
海津を訪れたら、ぜひ琵琶湖の郷土色である「鮒ずし」を賞味してみましょう。
この地で200年の歴史を持つ鮒ずしの「魚治」が経営する「湖里庵」という鮒ずし懐石の店があります。
かの遠藤周作が名付け親で、お気に入りだったというお店です。ここの座敷から眺める対岸の近江富士や彦根の風景は絶賛に値します。