山間の風情と清涼感溢れる渓谷美をもつ洛西の観光地
京都市内から国道162号線を北上すると三尾に至ります。三尾とは、高尾・槙尾・栂尾の三つを合わせて三尾と称します。このあたりは、秋になると紅葉の名所として多くの人が訪れる京都洛西屈指の観光地です。また、周山の懐に抱かれた山間の風情と、清滝川の清涼感溢れる渓谷は、新緑や夏の最盛期にも訪れたい京都の奥座敷のひとつです。
三尾には、神護寺、西明寺、高山寺という由緒ある古刹が点在します。神護寺は、空海が住持を務めたことがある真言宗の寺院。清滝川から急な石段を登りつめた山の上に諸堂が建ち並ぶ山岳寺院です。
西明寺は、神護寺の別院として開かれた寺院で、清滝川にかかる指月橋を渡って境内に入ります。指月橋からの渓谷の眺めは四季を通じて美しいと評判です。
また、高山寺は三尾の一番奥に位置する真言宗の古刹です。ここは、カエルやウサギを擬人化し、ユーモアたっぷりに描いた「鳥獣戯画」で有名なお寺。山深く、古木が林立する境内は新緑の時期は緑のトンネル、紅葉の時期は紅のトンネルに彩られます。
三尾をめぐる国道162号線は快適なワインディングロードですが、飛ばしすぎには十分気を付けてツーリングを楽しみましょう。