Firefoxの使い方/Firefoxの基本操作

クッキーの設定で、プライバシーを守る

cookie(クッキー) の設定をすることで、簡単にオンライン上のプライバシーを保護する方法を解説します。

定森 大輔

執筆者:定森 大輔

Firefoxの使い方ガイド

初めて訪れるページに、以前購入を検討するためにインターネットで検索した物と同一の製品の広告が、表示されていて不思議に思ったり、不安になったりしたことはありませんか? また、オンラインショッピングで「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のような機能について気になった方もいらっしゃるかもしれません。両方のケースで鍵となるのはcookie(クッキー)と呼ばれるデータです。

cookieとは?

ウェブサイトがユーザのコンピュータに保存するテキストファイルのことで、例えば、サイトがユーザに割り当てた固有のID情報などを保存し、次回の閲覧時にデータベースと照合することで新規・既存訪問者の確認や既存ユーザの環境設定などの読み込みなどに利用する情報です。オンラインでショッピングカートを使って買い物を続けられるのも、1度ログインすればFacebook内の別のページを見るたびに、ログインを求められないのもcookieに情報が保存されているからです。

■cookieの問題点
ユーザが情報を提供しなければ、cookieが自動でユーザの情報を集めたりすることはないので、とても便利で無害なように思えるかもしれません。プライバシーに関して特に問題となるのは、サードパーティーcookieと呼ばれる、閲覧しているページそのもの以外(ページ内に広告をだしている会社など)が設定するcookieです。複数のページの広告を管理している会社であれば、サードパーティーcookieを利用することで、ユーザのオンライン上の行動を複数のページにわたって追跡し、利用することができます。cookieの保存はブラウザが自動で行うので、ユーザは知らず知らずのうちに第三者に情報を提供し、その情報を利用されている可能性があります。


cookieの概要がわかったところで、プライバシーを保護するための環境設定を見てきましょう。


プライバシー設定

ブラウザ左上のオレンジ色のFirefoxメニューボタンから「オプション」を選択し、オプション設定ウィンドウを開きます。ウィンドウが開いたら、上部に表示されるタブから、「プライバシー」を選択します。プライバシー設定パネルの中段の「履歴」の部分の設定をします。

privacy settings

プライバシー設定パネル


初期設定では1番上の「Firefoxに」の部分は「履歴を記憶させる」になっていますが、「記憶させる履歴を詳細設定する」を選択します。

set history option

履歴オプションの選択




チェックボックスがついた設定オプションが表示されるので、cookieに関連する部分だけを変更し、その他の設定は基本設定のままにします。まず「サードパーティーのcookieも保存する」のチェックを外します。これで知らない間に、広告会社などの第3者から行動追跡(どのページから来たか、どの広告に興味を示したかなどの情報)を防ぎ、プライバシーを守ることができます。

3rd party cookie

サードパーティークッキー設定


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